見出し画像

タイ旅行散文


1月29日
関西国際空港(KIX←空港コードかっこよすぎ)から人生初の出国。三泊四日のタイ旅行が始まる。微笑みの国タイ。瑛斗がバズった国タイ。前日の晩にフル充電しておいたモバイルバッテリーを自宅に忘れ、やむを得ず関西空港のコンビニで購入。出発前に5千円の出費。コンビニで5千円は頭痛がする。しかし俺はモバイルバッテリーが無いと何も手につかない病気に罹患しているのでこの出費は致し方無い。それにしても関西空港、デカすぎる。イオンかと思った。

日本からタイまでの約六時間は映画観賞と睡眠に充てる。手始めにNetflixでダウンロードしておいたキアヌ・リーブス主演の“コンスタンティン”を視聴。タイへのボルテージを高める。個人的に本作のキアヌが一番好き。あっという間に二時間に及ぶコンスタンティンも終演。首よりも尻、尻よりも腰がいたい。途中何度かサービスエリアとか寄って欲しかった。

タイの玄関口“スワンナプーム空港”に到着。人生初の入国審査は直前まで練習したSightseeing(サイトシーイング)の出番なくあっさり通過。もし俺が悪人だったら君たちの敗けだね、なんて思うが、俺は悪人ではないので君たちの勝ち。ホテルにはタクシーで向かうのだが、このドライバーがかなり陽気な人で、結果的にぼったくられていたのだが、それでも良かったと思えるハイパフォーマンス。常時130キロ、さながらワイルドスピードのような走りを披露し、車載したiPadでタイのSPYAIRみたいなバンドのMVを見せてくれたのだから何も文句はない。

タイの街並みは想像していた以上に都会的で、パッと見は東京とさして変わらない。ただ、建ち並ぶ高層ビルの影にはバラックがひしめいていて、ブレードランナーのメガロポリスのように近未来的でありながらも、退廃的な要素が混在していて面白い。
晩御飯はナイトマーケットで食べ歩き。ワニの肉とチャーンビール、めちゃくちゃでかいコーラを飲むなどした。セブンイレブンでデザートに買ったキットカットのアイスがウマすぎた。

1月30日
アユタヤ遺跡を巡る半日ツアーに参加。日本語が話せるガイドさんがアユタヤの歴史について教えてくれるのだが、内容よりも日本語が上手すぎて感動。俺は簡単な英語すらままならないのだから恥を知るべきである。アユタヤでは四ヵ所の遺跡を巡ったが、仏像も寺院も全部デカイ。ゾウにも乗った。毛がチクチクでかわいい。像使いも“ながらスマホ”をする時代。チップ40バーツを鼻に支払う。プーパッポンカリーの語録の心地よさ。カオマンガイとは一体なんだったのか。

1月31日
心待ちにしていた人生初の実弾射撃。朝九時にやたら猫の多い事務所で受付を済ませると、車に乗せられタイ王国軍の敷地内へと入っていく。物の数分もしないうちに射撃場に到着。ダル着のタイ人が笑顔で迎え入れてくれた。指導をしてくれる人が鬼教官とかだったらどうしようかと心配していたのだが、杞憂に終わった。射撃体験は最高に幸せな時間だった。俺は将来ガンスリンガーになると、ここに誓おう。昼からはサファリワールドなる動物園に行った。ここの目玉はオラウータンやトラの赤ちゃんとのふれあいコーナー。
しかし俺はかつての松島トモ子の一件を知って以来、野生動物のことはまったく信用していないのでオラウータンやトラとの接触は避けることにした。直前にジョーダン・ピール監督の“NOOP”も観ていたし、もしオラウータンの気に触るようなことをしてしまい、ボコボコにされるようなことがあっては堪らない。つまらない男である。
三日目の晩はバンコクでも有名なマッサージ店へ。フットマッサージの一時間コースに400バーツを支払い人生初マッサージ。感動した。弟子入りさせてくれ。足だけのコースだったが、おまけで肩に関節技みたいなのを極められて終了した。

2月1日

昨晩のマッサージの揉み返しで足が痛い。
タイ旅行最終日。昼の飛行機で日本に帰る。帰る為だけの一日。一日の使い方としては贅沢すぎる。これが海外旅行なのか。
帰りの機内で人生三度目のジェイソン・ボーンを視聴。毎回アメリカ大使館から脱出する場面でリタイヤしてしまうのだが、例に漏れず今回もリタイヤ。やはり俺はジェイソン・ボーン視聴に向いていないのか。

この記事が参加している募集

振り返りnote

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?