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畑を借りれました

↓の記事のお尻のあたりに書いた通りに農業の勉強をと思い、車で30分くらいのところの埼玉の見沼たんぼの中にある自然栽培の農家さんの元で研修をさせて頂いて1ヶ月。

有り難いことに週に1度程度、自営業の仕事の都合がつく時に来ればいいと、言って頂いてスタートして、作業がちょうど秋播き野菜の種を蒔く時期でした。

研修と並行して自分でもやってみたいと自宅の周りで畑を借りるべく県や市の農業委員会に問い合わせたりしてみたのですが、なかなか難しく、家の前の畑は年中ずーっと植えてないから借りれないかなとか妄想を膨らましてみたものの、事態は変わらず。。。
畑を借りるのは難しいですねという話を研修先のオーナーに話してみたところ、そんなに広くないてもいいならと貸してくれることになりました!!!

実際にもう使っていいよと言われたのが、10月30日。
普段の自然栽培では畝は立てず平地に種まきをしているのですが、自然農の要素を取り入れて畝を立てて草マルチをしてみました。

時期が遅いものもあったり、苗床で苗を作らないと発芽が見込まれないものもあったのですが、とりあえずやってみたいが優先して種を下ろしてみました。

しかも29日が満月!
新月から満月に満ちていく時の方が月の引力の影響で水分や養分が上がりやすく生育がいいと言われているので、、、と思いつつも
元気にすくすくと出てきて、食べた人が幸せで健康になるような野菜になってほしいと願いを込めてみました。

基本的に目指す農業は、
食べた人に幸せになってもらえるようなものを作る
こと、
その中でポリシーとしてやってみようと思ったのは、
在来種や固定種を無農薬・無化学肥料で作る
自家採種できるものは自家採種する
自然へ感謝してできる限り自然の摂理に従う

在来種や固定種というのは、現在一般的にスーパーで流通している野菜とはことなります。
現在スーパー等で流通している野菜はF1種という一代交配されて作られた雑種です。
F1種は特定の品種同士を掛け合わせることで生まれる特徴を活かすことで、サイズや形が均一になったり、成長が早くなり収穫が早くなったりというメリットがあります。
しかし、一般的にはF1種から採種した二代目の種(F2種)では一代目のメリットとなる特徴は発現できず、F1種の種を毎年買わなければなりません。

F1種の元となる技術は、雄性不稔という植物の病気というか遺伝子のエラーのようなものを利用しており、サイズが揃ったり形が均一になるものの、昔ながらの野菜の味とは全く違っていると言われています。

固定種や在来種は定義の解説が人によって多少ことなると思いますが、昭和初期まで一般的に作られていた野菜で、できた野菜から一番出来の良いものから種をとり、その種からまたその次の野菜を育てることで種を取り続けてきたものになります。

F1種がなければ、慣行農家さんが大量に特定の品種を生産して、農協を通して日本全国に野菜を流通するということが難しいと思います。
スーパーで安定的に安く野菜を買えるのはF1種のおかげであることは間違いありません。

一応ネット上のデータだけですが、土地の状態や大気・水の汚染状況などを加味して比べたデータではないので、一概には言えないのですが、それぞれの栄養価を昭和初頭の野菜と現在のF1種の野菜で比べると半分〜70%になってしまっているというデータもあるみたいです。

ここでF1種が上、固定種が上ということは議論するつもりはありませんし、
良い悪いの問題ではなくて、人間が様々考えて進化させたり守ったりしてきたことは有り難いことだと思います。

ただ理由はわからないのですが、縄文時代の感じがなんか好きだったり、昔の日本人の精神性みたいなものに自然と惹かれたりするので、選択として昔からある、顔を見たこともないどこかの農家さんが何十年も種繋いで今に繋がっている在来種や固定種をなるべく自然に任せて育ててみたいなと思っています。

世の中のイメージもちょっと調べて出てくる情報も農業は儲からないし、厳しいみたいなものが多く実際にまだまだ上の子は中学生、下の子は4歳と子育て中の身なので、大丈夫なのかなと思うところはない訳ではないのですが、なんとなく平気な気がするのと、こうやって同じような興味や趣向をもって書いた文章を読んでくださる方たちがいることを知ることなんかもあって、やっていけそうな予感がしているので、やってみようと思います。

昔からなぜか何かを作って人に食べたり、あげたりして喜んでもらうのが好きでそれは今でも変わらないので、きっと野菜ができて食べてもらって喜んだり幸せになってもらえたら嬉しいだろうなと思うので、あまり気張らずやっていってみようと思います!

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