記事一覧
あなたの指輪を見せて
あなたの顔が見えない文章は、誰の心にも引っかからずに滑り落ちていく。
本心を隠した言葉は、あなたが一番届けたい人に届かない。
「あなたの感性をフルに使って書くこと」
それが昨年12月に参加した「文章てらこや」で教わったことの一つ。
下町情緒が残る千住の町の一角にひっそりと佇む木造アパート。その二階の六畳スペースに響く、ペンの走る音と丸テーブルの軋む音。
私はその日、もう1人の参加
あれ?これドッジボール?
「今日は神社やお寺で豆まきやってるから、見に行ったら楽しいよ」
午前中、新居の契約書類を持ってきてくれたライターの舟橋さんにそう言われて、ああ、今日は節分だったと思い出した。
テレビで相撲取りや芸能人が豆まきしている映像は見たことあるが、一部の大きな神社仏閣で開催されるものかと思っていた。それが、ごく近所で行われるという。
でも一人で行くのもなぁ。
そう思ってたが、その後なんとなく立ち
河川敷から見上げた赤い月
丸めたゴザを片手に二人、荒川土手へと急いだ。皆既月食が始まるのは午後8時48分とあったのに、月を見上げると既に左下が欠けている。
一緒に夕飯を食べようと友人を誘い、北千住駅で落ち合ったのは、午後7時前。西口を出ると、不自然な人の群れが目に留まった。
「あ、あの人たちきっと、皆既月食待ちだ!」
facebookで数人の友人がシェアしていた情報を思い出し、そう口にした。
その場に駆け寄り空を見た