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日本の魅力・和文化を愛する

こんにちは。
七宝焼窯元・太田七宝六代目satsuki*です。

私の夢は「七宝焼をみんなが知ってる習い事にすること」

その夢に向かってまた1歩前進しました。
昨年始まった特別な体験プラン


Otonami様にお声掛けいただき、体験プランの内容を一から考えました。
初めて参加される方にも、愛知県の伝統工芸である「尾張七宝」の素晴らしさを伝えたい…

七宝焼は銀や銅などの金属におよそ800度でガラス質の釉薬を焼きつけた愛知県の伝統工芸品です。

「焼きもの=ろくろ回すやつ」というイメージの方も多いですが、七宝焼はどちらかと言えばガラス工芸。
しかもガラスとは違い、窯の中に入れる時間も数分以内で、ほとんどの場合はその日に完成して持ち帰ることができるのが魅力です。

七宝焼制作の流れ

まずはデザイン決めです。

基本的にはどんなデザインでも形作れます。
見本や作品の中からイメージに合うものを選んでいただいても構いません。

制作の流れ

先日体験にご参加頂いたお客様の体験の様子から制作の流れをご紹介します。

○植線

植線おわり


リボン状の純銀線を使い、決めたデザイン通りに線を立てます。素地と線の間に隙間ができないように、沿わせるように立てるのがポイントです。


○施釉

釉薬を乗せていきます。
七宝焼の絵の具はガラスの砂のような感触なので、普通の絵の具のように「塗る」と言うよりは「乗せる」の方が感覚的に近いと思います。
参加されるお客様も初めての感覚的に始めは上手くいかないこともありますが、だんだん慣れていきます。

○研磨

私の手で研磨仕上げを行い、「七宝」の焼き印入りの桐箱に入れて後日お届けします。

余談ですが、この焼き印の「七宝」の文字。

私の祖父が書いた書をそのまま焼き印にしています。

太田家の末っ子として生まれた祖父は、事業を兄に託し、教師をしていました。退職後に始めた書道教室を80代になった現在も続けており、コロナ前には展示会なども行っていました。

私自身も文字を書くことは好きなので、体験にご参加頂いたり、オンラインショップでご購入いただいたお客様には、ささやかですがひとりひとりに心を込めてメッセージカードを書いています。


この体験がスタートして半年ほど経ちました。

県内のお客様だけでなく、ご旅行のお客様にもご来店いただいており、尾張七宝の奥深い魅力を知っていただくきっかけになっていればいいな…と思っています。

お近くにお越しの際はぜひご来店ください!

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