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IgG抗体検査の結果

検査結果を聞きに行くと、「まさか」と「うすうすそうではないかと」が混じっていました。

乳製品と卵の部

牛乳は出るかなと思っていて(出る人が多いそうです)案の定だったのですが、卵白も出ました。卵黄よりは卵白の方がアレルギーが出やすいと聞いたことはあったので、卵白と卵黄の差は納得です。
甥が小さい頃は卵・牛乳・小麦がダメでしたし、姉もアレルギー持ちです。遺伝も大いに関係あるとのことでした。

穀物の部

小麦かと思ったら、まさかの大麦。白米に押麦ともち麦を混ぜていましたが共に大麦、これは止めた方が良さそうです。

ナッツ/種子/豆の部

まさかのエンドウ豆!サヤエンドウもグリーンピースも豆苗も……あんみつのエンドウ豆も、豆大福も……。

年に何粒も食べない銀杏の反応がこんなにも強いとは。しかも食べたのは何年前?という感じです。大豆もそこそこ高くて、これはもしかしたらと思っていました。

フルーツの部

果物はオレンジがダントツです。普段は買いませんが、時々noteに載せていたスムージーには入っています。

果物はそこそこ高いものがいくつかあり、IgGの反応が出ていなくても花粉症由来の口腔アレルギーで既に反応のあるものを除くと、あまり食べられるものがありません。

この検査を受けたアレルギー科(喘息で通っています)では、グラフの4~6に当たる食品は摂らない方が良い、という指導でした。

IgGの検査は米国の機関に送られるそうですが、米国FDAの認可を受けたものではないので、これだけで診断するなという注意書きがありました。即時型のアレルギーではわからない場合の補完として、IgGに高い反応を示した食品を除去して症状が軽くなった人は周囲にいます。

この検査は自宅で採血して送ればOKのキットも販売されています(指先に針を刺す器具がついていて、血液を濾紙のような検査紙に吸い取らせるようです)ので、近くの医療機関でこの検査ができない場合など便利だと思います。

この結果を見ると、素人判断でグルテンフリーや炭水化物抜きや、蛋白質と野菜ならいくら食べてもOKな糖質制限などしなくて良かったと思います。先にグルテンフリーをしていると、小麦などはこの検査では反応が出ないことがあるそうです。

栄養相談を受けてみた

大学病院に栄養相談の部屋があるのは以前から知っていました。
↑こんな結果が、と見せつつ先生に聞くと
「(相談)できます!そうですね、どうやって摂るのが良いか、栄養士さんに相談してみて下さい」

姉が管理栄養士ですが、分析のヒトでした。日頃からアドバイスは受けていますが、この場合は病院勤務の管理栄養士の方が色々経験がおありでしょうし、姉にもそう勧められました。

調子が悪くなる前の食生活を説明すると、バランスが取れていて良かったそうです。今は種類も量も摂れないので、できるだけタンパク質を落とさないように気をつけて、とのことでした。

栄養学では基本的に食物アレルギーは即時型なので、今まで反応の出なかったものなら食べて大丈夫では、とのアドバイスでした。結局、色々な意見があるのですね。コ〇ナやワクチンに対する医師の意見もまちまちですから、わかります。

この後に診察だったのですが、主治医も同様に「今まで大丈夫だったものは良いのでは」との意見で、一旦やめていた卵を戻してみることにしました。
1つの食品に5日ぐらいかけて、とのことでした。確かに、いっぺんに始めると反応があった時にどれだかわからなくなりますね。

低FODMAP

前回、気になっていたと書いたのはこれです。以前どこかで目に留まったのは予感だったのでしょうか。IgG抗体検査と共に治療ガイドラインにも載っていましたので、過敏性腸症候群の人は試す価値があるようです。

FODMAPは以下の頭文字で、お腹の不調に関係する糖類です。

Fermentable(発酵性の)
Oligosaccharides(オリゴ糖)フルクタン、ガラクトオリゴ糖
Disaccharides(二糖類)乳糖
Monosaccharides(単糖類)果糖
And
Polyols(ポリオール)ソルビトール、マンニトール、キシリトール

  • 高FODMAP食品は小腸でほとんど吸収されない

  • 濃度を下げようと水を引き込む

  • 腸の蠕動運動が過剰になる→下痢、便秘

  • FODMAPが大腸へ行くと悪玉菌のエサになり発酵する→ガス発生

  • 腸管の動きが悪くなり、張りや痛みの元となる

オーストラリアのモナッシュ大学で研究され、ハーバード大などでも評価された論文が出ているそうです。一次情報を読む派ですので、早速モナッシュ大学のサイトをじっくり読みました。患者用のオンラインコース(USD30位)や、食材を選ぶ目安になるアプリ(¥877だったかな)もあります。

この動画がわかりやすくて、大腸にいる菌の「エサが来たぜぇ」という様子がなんだか妙にリアルです。

それでですね、この高FODMAP食品には、納豆、豆乳、ヨーグルト、リンゴなど一般的に腸に良いとされる食品が含まれるのです。良かれと思って摂っていた食品が裏目に出るなんて、ね。

Low FODMAP Diet(低FODMAP食事法)は、
①除去期:3週間、高FODMAP食品を制限する
②チャレンジ期:5週間、高FODMAP食品を1グループずつ摂る
③チェック期:自分の体質に合う(合わない)食品を特定する
この手順で行うので、高FODMAPだからといって一生食べられなくなるわけではないようです。

既に①除去期を始めています。まずは3週間。
残念ながら低FODMAPの果物は大体アレルギーがありますので、しばらくは果物抜き生活とします。卵はOKですので再開しましたが、牛乳は高FODMAPですのでチャレンジ期に様子を見ます。

モナッシュ大学のサイトは英語ですが、日本でも沢山本が出ています。私は以下を読みました。どこかで紹介されていて、図書館のマイページのお気に入りリストに入っていたのです。その時はまだ過敏性腸症候群でもなくお腹の異常もない時期だったのに、何か引っかかるところがあったのでしょうか。

『新しい腸の教科書』にも少しレシピは載っています。本格的に実施するに当たって、じゃあ何を食べたら良いの?となった時にはこの↓3週間レシピそのままでも良いかもしれません。

このレシピを見ていると美味しそうで、制限食とは思えません。
両方まずは図書館で借りたのですが、レシピの方を買いました。
(『新しい腸の教科書』にある不調の説明もコンパクトに記載されています)

以前、『"ダイエット"は痩せるという意味ではない』という趣旨の記事を書きましたが、この"Low FODMAP Diet"のような使い方が正しいです。別に痩せるためではないでしょう?食事のことなのです。

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