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「わたし、もうトシだから」
と聞くと、ハイハイそうですねと軽く流します。

だって、こんな方もいらっしゃるのです。
53歳、初の海外旅行で英語がうまく通じず、学び直しを決意。6人のグループレッスンを2年受講の後、ベルリッツのマンツーマンへ。

『今から思えば五十五歳という歳は、なんと若く、未来をたっぷりはらんだ年齢だったことだろう』ですよ!かなり前に読んだ本ですが、年齢を理由(言い訳)にするのを聞くと思い出します。

単なる英語本ではなく、『泣きながら、一気に読みました』という本の帯を思い出すぐらい、私は途中から泣いていました。いや、そういう物語ではないのですけれど。ご自身とご家族のこと、旅で出会った優しい人達のこと……自分の旅のどこかにもリンクしてしまったのでしょう。

友達や家族との旅行も良いけれど、海外ひとり旅も良いものです。自分のことは自分でするしかないのですが、ピンチの時は結構助けてくれるものです。ただし「相手のことも思いやって丁寧にお願いしてお礼を言えば」の前提はあるかもしれません。

うつくしきもの 枕草子』 では、清少納言を慈しむような文章でした。
それでこの本も読みたいと思ったのですが、他の人が優しいのは清川さんの人格かと思いました。それに、この表紙の写真のような可愛らしいマダムが困っていたら、そりゃあ手を貸すでしょう。次の来訪でも覚えていてくれたら、そりゃあ嬉しいでしょう。

私の初渡英はホームステイながら一人で行動することも多かったです。皆さん親切ではありましたが、完璧に子供扱い。
「ん~?お嬢ちゃん、どうしたのかな~?」という雰囲気を醸し出していました。社会人なのに。

誰かに聞いたり頼んだりする時は、Could you~? や Would you ~? を使って丁寧に!と心がけていたのに、舌足らずな子供が敬語を使っているようにしか聞こえなかったのかも……サザエさんのタラちゃんみたいに。

以来、英国でレディ扱いしてもらうのが夢です。こんな風に定宿の瀟洒なホテルがあって、行けば必ずお願いするタクシードライバーもいて、というのも安心です。

初回は確かに子供に見えたかもしれません。ホームステイ先の学生のお嬢さん達を見ると、学生に見えても仕方ないかと思った東洋人フェイス。
でも!大人になった今ならもしかしたら!相変わらず貫禄には欠けるものの、もはやコドモには見えないお年頃、今ならレディになれるでしょうか。

かなり前になりますが、TV番組で英国のレディの話を見ました。
性別だけではなく、レディにはレディのお仕事があって、広い屋敷のメイドたちを束ねたり、夜間の侵入者に備えてベッドの下にライフルがあったり、家を守るのがお仕事。だからこそレディとして敬われるのだ、と。

女性だからレディーファーストにしてもらえる、というわけではないのだなと思ったひとときでした。

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