家族を「女」としか見られない人達
元旦に実家から呼び出しがあった。
「寿司がたくさんあって食べきれないから、来ないか?」
毎年そうだ。寿司と言えば私がホイホイ行くと思っている。ふざけんな!
そして私はホイホイ寿司に釣られて行った。
父は年末に下血して入院手術してから酒を止めたと言っていた。
両親ともに酒癖が悪いので(他人に迷惑をかける訳ではないが、私への暴言がひどくなる)、警戒はしていたが「すぐに帰れば良いだろう」と思った。
酒が入ってないので、久しぶりに和やかな時間を過ごした。
母は脳出血の後遺症でボケが進んでいる。
去年、姪っ子が出産したが誰の子か認識できないらしい。
母「あの赤ん坊は花の子だよね?」
私「私の子はAとBだよ」
母「Aはあんたの妹でしょ?じゃ、あの赤ん坊はAの子なの?」
私「Aは結婚してないよ。私の姉妹Mの子だよ」
母「知らない。あんたの子でしょ?」
私はボケ老人の話が面白くて好きなので、否定せず聞いていた。
どこの親もどの子も平等に愛してると綺麗事を言うが、そんなのは嘘だ。
特に精神年齢が低い親は。
母にとって可愛くも優しくもない姉妹の存在は抹消されたのだろう。
私はサンドバッグ要因として両親に熱狂的に愛されてきた。
思慮深く成績が良く暴言を受けても言い返せない私は、恰好の餌食だった。
同時に家族に似ていない白系ユダヤ人に似た私を、女として見ていた。
当時の写真を見ると複雑な思いがする。
友達は活発で日に焼けて、ひまわりのようだ。
私は小さく痩せていて、ネギのようだ。
姉妹は私のことを憎んでいる。
姉妹は美人だが、嫉妬深く頭が空っぽだ(ごめん)」。
そして他人の話を理解できないし、聞く気もない。
子どもに対しても「自分の思い通りにならないなら徹底的にブッ飛ばす!」という暴走族も裸足で逃げ出すような育児をしていた。
夫の浮気や借金が発覚して「別れて欲しい」と懇願されても、決して離婚に応じなかった。
当時の私には理解できなかったが、今ならわかる。
自分の好きな事、やりたい事も分からない、本も漫画もアニメも映画も興味がない人は、パートナーがいなくなったら自我が保てない。
パートでもボランティアでも、他人と接する事ができない。
しかし嫉妬からの加害欲だけは凄まじく高い。
私が結婚後実家の部屋をそのままにしていたら(親は了承していた)、部屋の物を全て捨てられた。
ポスターやアルバムも全て。
その躊躇いのなさに狂気を感じた。
誰かが大事にしていたものを、勝手に捨てることは私にはできない。
自分の生活に影響がないものなら、余計にできない。
姉妹の夫が実家から私のアルバムを持ち出して来たと言って捨てられたこともあった。
え?それ私は1ミリも悪くないよね??
何で私だけ思い出のアルバムが捨てられなければいけないの!!??
お前ら夫婦で話し合えよ!
でも通じないんだよ。
知能が圧倒的に低い。
私は火事から焼け出された人のように、過去がない。
姉妹の子が私が入浴している時、意を決したように話しにきた事があった。
「パパは好きな人がいるんだって。その相手って花ちゃん?」
私「違うよ。他の人だと思うよ。どうして私だと思ったの?」
「花ちゃんの事が好きだと思ったから」
当時結婚していた夫からも言われた。
「お前の姉妹は、お前に強烈に嫉妬している。姉妹の夫もお前が好きだ」と。
実際、何も関係はなかった。
元々不倫が大嫌いだったのは元夫も知っていたので疑われなかったが、姉妹の異常なまでの私への嫉妬は勘付いていた。
実家で父が一瞬席を外した時、母が「すごい太ったね」と嫌らしい目で言ってきた。
娘の自己肯定感を削るいつもの作戦だ。
太りすぎて糖尿病になった人に言われたくない。
私「去年、全身を健康診断したけど、私全然太ってないしどこも異常なかったよ」
母「そうなのー?」悔しそう。
ボケてても娘でも「女」としてライバル視する。
だから感情で生きている人が嫌い。
母としてではなく、一生女として生きるのだろう。
哀れに思う。
母だけではない。
日本の女性は8割そんなもんだ。
なぜ夫に対峙しない?
なぜ関係ない女を憎む?
私だって選ぶ権利はある!
おっと、話がずれた。
父が「耳が遠くてテレビの音が聴こえないから、手元で聴けるスピーカーが欲しい」と言ってきた。
「二万円なら払える」と言うので、その場でネット検索して3990円で余計な機能が無いものを提示して買ってあげた。
それで調子に乗ってしまったのだろう。
和やかな空気の中私が帰ろうとした時、父が新しく買ったスマホについて質問してきた。
私は「ガラケーもメールも使えないのにスマホなんて持つな!」と徹頭徹尾反対していたが、買ったらしい。
ケアマネから報告を受けた私は、私に質問してこないよう釘を刺しておいて、と言った。
「大丈夫よー。私が教えるからー」と言っていたが、やっぱりこうなるじゃん!
毎週行って教えろよ。
ここまでで滞在予定から二時間経過している。
私は実家に二時間以上いると下痢嘔吐してしまう。
始めは軽い事だったので教えた。
するとパスワードに行き当たった。
父は自分の記憶からパスワードを紙に書いたが、何度入力しても弾かれる。
その間、父と近くで手が触れ合ってかなり気持ち悪かった。
父は私を「女」として見ている。
支援者会議でも、私を横に座らせる。
本来なら母が座る場所だ。
私はあなたの娘だ!姉妹にはしないのに、何故私を女として扱う?
誰が何と言おうが、変わらない。
嫌なものは嫌だ。
私が入浴しているときに、ウロウロする。
出た時を見計らって脱衣所の扉を開けて、幼い私の裸体をジロジロ舐めるように見る。
何度母に訴えても「お父さんがそんなことする訳ないじゃーん!」と否定される。
今ならわかる。
私が入浴したタイミングで、母がいつもいるキッチンから散歩に出かけたのはなぜ?
他所に女を作られるより、家の中で発散される方がマシと思って私を人身御供で差し出していたのではないの?
私「数字だけじゃパスワードは設定できないはずだよ。これじゃ何もできないからパスワード新しくする?」
父「わかった。新しくしてくれ」
新しいパスワードを設定した。
私「このパスワードは大事だから、手帳に控えておいて」
父、手帳を出す。
すると電気店で設定してくれたメモが出てきた。
私「ここにあったじゃん!最初からこれを見せてくれたら何の苦労もなかったのに」
父「これじゃ自撮り棒も使えなくなってしまう。自撮り棒も変更してくれ。
自撮り棒三千円だったのに、この設定するのに3500円もかかったんだ!またそんな金をかけるのか?」
知らねーよ!
金で解決できる世代は、世間を知らない。
子どもや孫、知人と仲良くしていれば、無料で親身に教えてくれる。
意地悪で嫌味ばかり言ってる人は、そんな関係を築けなかったから法外な料金をふっかけられるのだ。
私も現家族が助けてくれなかった分、他人の善意で生かされてきたのだ。
それでも金銭面では多大な援助をもらった。それは感謝している。
ここまでで滞在予定三時間超。
四回腹痛でトイレにこもった。
私「今日はもう無理だよ。誰か若い人(孫)にやってもらって」
父「そんなこと言えない(だからお前が無償でやれ)」
私「とりあえず、さっき買ったスピーカーの料金払って」
父「何もしないくせにそんな金払えない(金はふんだんにある)。もう帰れ!」
私のクレジットカードで注文確定したのを見届けてから言う。
あなたは小心者だから注文確定してからキャンセルなんかできないだろう。
でも私は言う。「キャンセルさせて下さい」と。
業者も文面で対応していると思う。
嘘をついたり、要領を得ない察してほしい文章には強く出ると思う。
私もそうすると思う。
滞在時間を遅らせた私が悪かった。
酒癖が悪い訳ではなかった。
元から邪悪なのだ。
それでも親だから、面倒はみる。
しかし身体が触れ合うことは一生できない。
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