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プリン・ア・ラ・モードに会いにゆく〜No.50「喫茶ボタン」〜

2022年10月21日訪問

夏なのか秋なのかよくわからないような気温の乱高下が凄まじい9月がじりじりと過ぎ、10月になっても夏日が忘れた頃にやってくる。
感染者数はピーク時よりは減ってきたが東京に限って言えば、感染者が4〜5千人前後なら、もう誰も驚かなくなってしまった。

さて、またまた前回から約2ヶ月経ってしまった。気づけばちょうど50店舗目!!(セルフ拍手)
なかなか思うように外出ができない身ではあるが、まあよくぞここまで来たものだ。
体はどんどん老いてくるし、本当はもっとあちこちに行きたい。
でも。
ただ数を誇るのなら、私より凄い人はいくらでもいる。そういうのは、そういうのが得意で可能な方にお任せして。
私は、私の向き合いたい時に。
向き合える時に、ゆるゆると会いにゆこうと思ってる。

仕事帰りに行くことは基本的にしていなかったのだが、この日はお天気が久しぶりに気持ちよくて、まっすぐ帰るのがもったいない!と、単細胞な心に従ってみた。歳をとると、体調と天候と懐具合が良い時と自由な時間…全てが揃うのは、大変に難しくなるとつくづく思うのだ。

昔よく使っていた池袋駅から東武東上線に乗り東武練馬駅で降りる。

外観からしてもうワクワクする。



おそらく現役のゲーム機の席に座る。絵面が最高にして最強。


このパイナップルの飾り切りの奥ゆかしさよ…

別に、こんなことしなくてもいいのだ。手間がかかるだけで味が良くなるわけでもない。だけど「こうしてみたらどうかな?華やかになってお客さん喜ぶかな?」と、工夫を凝らしたのであろう造り手の想い。こういうものに出会うと本当に嬉しくなる。だから私は、こういう古い個人店が大好きなのだ。そして、今こういうお店はどんどん少なくなる一方だ。

プリン・ア・ラ・モードとコーヒーで1,110円(税込み・訪問時)

ここからは物凄く余談。

喫茶ボタンの目の前に、こじんまりとしてはいるが地域の方に大切に守られてきたであろう観音堂があった。



観音堂脇には庚申塚もあった。

近所の小学生女子が二人、楽しそうに内緒話をしていて、とてもほのぼのとした空気が流れていた。ちょっとお邪魔させてもらってお参りした。ここを掃除してここにお花をあげている人達に、ひとつでも良いことがありますように。

商店街の灯りの、その向こうに横たわるうろこ雲。
とても気持ちの良い寄り道だった。

★喫茶ボタン
東京都練馬区北町2丁目39−2
最寄り駅:東武東上線東武練馬駅


貴方のサポートが、プリン・ア・ラ・モード保全運動(?)の力になります。 次は貴方の街のプリン・ア・ラ・モードに会いにゆくかも?!