ドライブと左手 待ち合わせ編

一部、フィクションです。

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待ち合わせは22時。
コーヒースタンドに立ち寄ってカイロ代わりにカフェラテを買って、回り道をしながらゆっくり閉店後の花屋の前に向かう。
closeの札がぶら下げられた扉の横、薄い明かりに照らされたガラス越しに見えるアレンジメントを眺める。
ひと気はなく、たまに通る自動車が生きた街の証拠だった。信号は昼間のめまぐるしい人の波を整理する役目を終えて、黄色の瞳を眠そうに瞬きしている。

ぴろんと音がして、もうすぐ着くと連絡が来た。カフェラテはまだ暖かい。山吹色の街灯が続く通りを見回し、マフラーを外して冷たい空気を堪能する。もうすぐ暖かい車内に迎え入れてもらえるのだから少しくらい冷えても大丈夫なのだ。

近づいてくる車の中にリクが見えた。手を振ってくれるリクに思わず顔がにやける。
待たせてごめん、寒くなかった?と運転席から扉を開けてくれる。
これ飲んでたから大丈夫。わかりにくいとこに来させてごめんね、誰もいない街でぼんやりしたかったんだよね、と答えながら暖かい車内にコートを脱いでシートベルトをする。
冬はライトアップが殊更綺麗に見える。視界の端に入るライトアップの方へ寄り道してドライブ。
月は見えないし星は人工の光に負けてしまっているが、柔らかいライトが差し込む車内で軽くキスをするのが幸福で仕方ない。
首に温かい手を這わせられ、耳をくすぐられる。そのまますーっと胸から足へと手が流れて、リクはじゃあ行こうと車を発進させる。
少し焦らされた気持ちになったのは深夜テンションだからだ。

そんな気持ちがばれていたのか、運転するリクの左手が胸元に伸ばされる。一番上からボタンを外し始める。
慌てて上からボタンを留めていくが、次は服を引っ張り上げて直接おなかを触り始める。
いやいやいや器用ねキミ!と焦る私。
そう?ありがとー、なんて軽く答えるリクは信号に引っかかった隙に右手も動員、あっという間に背中に手を回されてホックが外され胸元を押さえる羽目になった。

ほら、服持ち上げて、と前を向きながら左手で捲り上げてくる。
夜とはいえ、車は繁華街沿いを走りはじめ、すぐ横の歩道には仕事終わりに酔った顔や寒そうに歩くカップルがまだまだ歩いている。
一瞬にして持ち上げられた服から白い肌がのぞいてしまった。
ざっと膝下のコートを引き上げたが、隣の男は見られちゃったねと平然と言う。ん、どしたの、と何食わぬ顔で笑いかけてくる顔は含み笑いだ。
顔は前へと運転に戻るが左手はコートの下、胸元から離れない。
必死で押さえる私の手を無視し胸元の空間を確保して、手のひらのくぼみで胸元の尖りを優しくさすってくる。たまに指が膨らみを掠め、右から左へ乳房を移動する。

その間も車は繁華街の横を走り、四つ角の信号のせいでコンビニエンスストアの明かりの横に停まる。
ほんとにやめて、見られる、と言うと、やめる?続ける?どっち、答えて、と聞いてくる。
真剣な顔をしてくるから嫌がることはすまいとしてくれてるのかと思いはしたが、多分言わせたかっただけだ。
触ってくれる嬉しさとでも夜だからという言い訳に、やめちゃやだと答えてしまった。


つづきはこちら↓です。


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