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腎臓さんから慢性腎臓病のご相談⇒腎臓と寿命について語り、それを何とかするアルカリ性体質。

ご相談というのは重なるもので・・・

「『腎機能が衰えている』と診断されてから7年間、お薬でなんとかしていた。しかし、この間、悪くもならず、改善もしないで過ごして来た。
だけど昨年から毎月の検査の値が徐々では有るが悪くなり始めた。
これ以上悪くなったら透析だ」という訳でお呼びがかかった。


また別の方は、だんだん腎臓の機能が衰えてきているので、不安であるとのご相談。

バセドウ病のお方からも。
こちらはお礼だった。
「バセドウ病が治った!!!ありがとうございます。」「バセドウ病の薬で腎機能がどんどん低下して来て、やばかった」「寛解と言われて薬を飲まなくて良くなりました」


例えば糖尿病のご相談が来るとしばらく糖尿病が続き、副腎疲労が来ると、しばらくは副腎疲労。
で~~~
いま、腎臓関連が続いている(現在進行形、引き寄せかも)。


腎臓は沈黙の臓器と言われていて、気付いた時には結構ヤバイ状態だったりする。
肝臓も沈黙だけど腎臓も黙ってる。寡黙。

肝臓は余裕が有るけど、腎臓の方は一旦悪くなると、一般的には改善しないと言われている(本当だろうか?)。

ところがだ、この書籍を読んで欲しい。
アルカリ性体質にする事で、透析からの離脱で元気に暮らしている90歳越えの女性の事例がほんの一言だけども書いてある。
「透析からの離脱!」・・・本当ならば改善するのだ。

なぜ、特に腎臓を重視するのか(ちょっと話が飛んだか)?

「腎臓が動物の寿命を握っているから」だ。
腎臓にはクロトー遺伝子と言のが有って、リンの排泄を担っている。



あまたいる哺乳類(鳥類は異常に長寿なので除く)を、寿命の短いやつから長い順に並べると、ある程度の法則が見られる。

それは体重。
体重の順と寿命の順番が有る程度重なる。

体重の小さなネズミクラスから順に並べて、最後は象と言った具合に並べると、概ね寿命の順番になる。

ところがだ、この体重の法則から大きくずれるのが何種類かいる。
それがコウモリ、ハダカデバネズミ、ヒト
ヒト、ひと、人、即ち人間である。
人間はこの体重の法則から見ると異常に長寿なのである。

コウモリの寿命は同じ体重の動物と比べて4倍あるという。アフリカに生息するげっ歯類のハダカデバネズミは、30年も生きて、同じ体重の哺乳類に比べて10倍の寿命。

ヒトは、やはり同じ体重の哺乳類に比べて8倍ていどの寿命で、象の70歳よりも長生きである。

体重の順で見ると、これらコウモリ、ハダカデバネズミ、ヒトは異常に長寿なわけだ。

ところが1997年日本の黒田誠先生らによって発見され、これらの例外的な生物を含めて、きれいに寿命の順番を並べる要素が見つかった。
それが「クロトー遺伝子」で、体内からリンの排泄を促す遺伝子とのことである。

https://365college.press/special-feature/tounyoujinzou/81  

クロトー遺伝子はサーチュイン遺伝子とは違い、現実的に哺乳類の寿命を握っている。

じゃあ、クロトー遺伝子さんが絡むリンはどうして寿命と関係するのか?

まずクロトー遺伝子はクロトータンパク質と言うホルモンを作って、リンの排泄をせっせとやっているそうな。

だから、同じ人間でもクロトー遺伝子を多く持っている人はリンの排泄が良くて、血清中のリン濃度が低いそうな。
そして、持っていない人に比べて”長寿”。

実験でネズミのクロトー遺伝子の発現を阻害すると、人間の動脈硬化、脳卒中、骨粗しょう症などにそっくりな症状を出すことが分かった。
しかも、ネズミの寿命は半分の1年になった(通常は2年)。
逆に、クロトー遺伝子を過剰発現しているネズミを作成すると、寿命は3年となった(4年だったかも知れない、要するにとっても長生きした)。

つまり、リンの排泄が上手く行かないと、このような症状を出すと理解できる。

ところで、長寿姉妹で有名だったきんさんぎんさん。
ぎんさん(享年108歳)がお亡くなりになった後に、献体を頂いて、解剖を担当された棚橋先生の手記に「ぎんさんの血管は弾力性が有った」
「一般的な高齢者の血管は、ハサミで切ると『じゃりじゃり』と言う手ごたえがある」
じゃりじゃりって何だ?
これはアパタイトと言って、動脈硬化の原因と言われているカルシウムとリンが結合して石のようになっているもので、異所石灰化をしていることになる。
異所=本来は骨に溜まって欲しいけど、異所として血管ですよ。
つまり、一般的な高齢者には血管は異所性石灰が溜まっていることになる。

繰り返しちゃいます。
異所性石灰はカルシウムとリンで出来ている。
「リン」ですよ。

クロトー遺伝子が頑張ってリンの排泄をやってくれていれば、一般的な高齢者は、異所性石灰化が進むこともなく、もっと長生きが出来たかもしれない。

クロトー遺伝子があまり働かなくてもじゃりじゃりしない方法がある。
それが「体質をアルカリ性にする」だ。
アルカリ性体質にしておくことで細胞外はアルカリ性、細胞内は酸性となる。

異所性石灰化は細胞内から始まる。


酸性体質では血液は酸性傾向で、細胞内がアルカリ性となって、細胞内にカルシウムが溜まり始める。

例えば、正常な海は弱アルカリ性でサンゴが生える。
海が酸性になるとサンゴが出来なくなる。
海中のサンゴのように、弱アルカリ性の細胞内ではカルシウムが成長を始める。
血管内皮細胞の細胞内のカルシウムは成長して細胞を破って、出てきたものが「じゃりじゃり」の原因物質となる。

他にマグネシウムをバランス良く、十分に摂る事が大事だ。
マグネシウムは細胞内のカルシウムを細胞外に押し出してくれる働きがあるそうな(マグネシウムはワカメなどの海草から摂れば良い)。



食べ物からのリンの摂取を控えめにした方が良い。
とは言っても、いったいどうすれば良いのか?
一つには加工食品を食べない努力をすること。
加工食品にはPH調整剤として「リン酸塩」が使われている。
このリン酸塩の吸収率がほぼ100%なのだそうだ。
肉や骨などに含まれているリンは有機リンで、こちらの吸収は30~50%程度なのに比べて非常に高い吸収率となっていて、リン過剰で異所性石灰化で動脈硬化の原因と言えるかもしれない。

結局、アルカリ性体質

アルカリ性体質になると、細胞内が酸性化するので、カルシウムを溶かしてしまうことが出来る。
溶けたカルシウムはマグネシウムが押し出してくれる。
アルカリ性体質にする方法は複数あるが、今回はミネラルに着目する。
体質をアルカリ性にしてくれるミネラルはNa(ナトリウム)、K(カリウム)、Ca(カルシウム)、Mg(マグネシウム)の4つである。
これらは水溶性のミネラルでもある。
ナトリウムを尿から排泄するにはカリウムが必要だし、細胞内のカルシウムを押し出すにはマグネシウムが必要。
暑い夏にスイカを食べるとカリウムを食べる事にもなる。
カリウムはアルカリ性なので、野菜不足で酸性体質に傾きがちな人は、食後のスイカでお手軽にアルカリ性食品を取り入れることが出来る。

夏は旬のものを食べる事で、体質改善につながるに違いない。
夏はチャンスだ。

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