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ひとりごと18:お医者さんに助けてもらおう

こんばんは。
今日は適応障害と診断されるまでのことで、心療内科への通院についてを書いていこうと思います。

「助けてほしい」の一心で

転職してから辛いことや嫌なことはたくさんありました。でも、「入社してからすぐは、仕事に慣れていないから大変なんて当然!」と分かっていたので、しんどいなりに頑張っていました。

ただ、体に不調が出始めてからは、「誰かに助けてほしい」という感情がすごく強まっていたように思います。しかもこの「誰か」は、より専門知識を持った、客観的に私のことを見てくれる人のことを指しています。ということは、お医者さんですね。すぐさま比較的近所の心療内科を探し、予約をしました。

相談相手はいなかった?

心療内科へ行くこと以外に、誰かに話せなかったのかというと、ほとんど話せていませんでした。両親にはちょこちょこ話してはいましたが、両親には両親なりの考えもありますから、欲しい答えはなかなか返ってこないこともあります。あとは、心配かけたくない、という感情もありましたね。

友達にはほとんど話せなくなっていっていました。まだ気持ちが元気だったときは、「こういう先輩がいてさー」みたいに愚痴を言って聞いてもらうこともありましたが、コロナの影響で外出自粛となったのもあり、「こういう話をわざわざLINEや通話でするのも申し訳ないな…」と思い始めました。「みんな大変だし、まず何から話せばいいかわからないし…」となり、友達にはほとんど相談しなくなりました。そして、自発的に連絡をすることも減りました。返事はするけど、私から軽い連絡をすることはもうほぼゼロです。

2週間に一回の通院

実は学生時代にも一度心療内科へ通っていたことがあり(特に診断を受けるような重いものではありませんでした)、心療内科に対してはあまり敷居を高く感じていませんでした。初診では、紙のうつ病診断に答え、先生に何が辛いのか、普段の生活はどんな感じか、などを話して終わりました。極端に寝つきが悪くなっていたこともあったので、「しんどい時」用と「眠れない時」用の頓服薬を処方してもらいました。それから2週間に一回の通院生活が始まります。

少し気持ちが回復した時期がありました。その時は、診察時間も数分で終了、のような感じ。「来ている意味あるかなー?」とか思ってました。でもここから、また私の気持ちが急降下していくまでに、そこまで時間はかかりませんでした。「早く通院の日にならないかな」と思いながら過ごしていました。「何か」を期待していたんだと思います。

「こんなので休むなんて、難しいですよね?」

どんどん私の状態が悪くなっていく中で、「もう次の通院日まで待てない」となってしまいました。そして病院へ連絡し、予定よりも一週間早い日程に、予約を変更してもらいました。ここから隔週ではなく、毎週通院になりました。

状態が悪くなっている様子は毎回の診察時に伝えていたものの、改めて何か診断をしたわけでもないので、「このまま通い続けて、お薬がなくなったらもらって、様子を見るしかないのか」とあきらめていました。

診断書を出してもらった通院日の一回前の診察で、私は勇気を出して先生にこう聞きました。「こんなので(=これくらいの症状で)仕事を休むなんて難しいですよね?」と。先生は、「いいえ、そんなことはないですよ」と答え、「頓服で飲んでいたお薬を、一日三回飲むことに変えて様子を見ましょう」と言ってくださいました。そして、「一週間後に再度来てください」と言われ、その日の診察は終わりました。

「診断書、出せますよ」

そして一週間後。お薬を一日三回にしたものの、そこまで状態は良くなっていないと伝えました。先生からは、「今のお仕事から、少し離れた方がいいんじゃないの?」と言われました。「離れたい気持ちは山々だよ!どうすればいいの!!」と内心思ってしまいました。

「はい、離れたいです」と答えたものの、ここからどうなるのか全く予想できませんでした。なぜなら病名も何も言われていなかったから。それからもう一つ、「ネットでうつ病とか適応障害とか調べても、私に当てはまらないことが多くて、私くらいの状態には診断書とか出ないと思うんです…」と先生に話しました。

診断書、出せますよ
先生があまりにあっさりと返してきたので呆気にとられました。「あ、え、はい、分かりました。」としか答えられてなかった気がします。本当にびっくりしたので(笑)

先生には、休職するにあたって一つだけやることを言われました。それは、「仕事に関係するものが家にあるなら、段ボールに入れるなりして視界に入らないようにして、リラックスできる空間を作ること」。私は毎日在宅勤務をしているので、会社用のPCやノートなど一式がすぐ目に見えるところに置いてあります。「さて、どこに隠そうか」と考えながら帰りました。

不安と安心

診察を終えて会計をするときに診断書を初めて目にしました。「適応障害」と書かれていました。「あぁ、私は適応できなかったんだな。弱かったんだな。甘えと思われるんだろうな。」という不安のようなモヤモヤと、「私の悩みや辛さは間違っていなかったんだ。」という安心感のようなものが渦巻いていました。おそらくこの安心感は、期待していた「何か」を正式に得られたからだと思います。

診断されて安心するタイプ

ネットでメンタルヘルスに関することを調べていると、大きく分けて2つのタイプに分けられるような気がします。診断されたことが信じられず、「まさか自分が…」となるタイプと、診断されたことによって自分の不安が解消されるタイプ。私は後者だったんだと思います。「間違っていなかったよ」と、後押ししてもらえたような、そんな気持ちです。

さいごに

心療内科や精神科は敷居が高い、とよく目にします。その気持ちも分からなくはないです。私もあまり公には言えないので、多少なりとも隠したい気持ちがあるんだと思います。

でも、本当にいろんな人が通院されています。見るからにサラリーマンな人、診察までの待ち時間で勉強をしている人、とてもオシャレな服を着て綺麗なアクセサリーをつけている人、学校帰りであろう制服姿の人、待ち時間にスマホを触っている人(私)。どんよりくらーい空気が流れている場所ではないし、真っ黒のオーラをまとった人しかいない場所でもない。繰り返しになりますが、いろんな人がいます。

だからなんだというわけではないのですが、少しでも辛いなら専門家に後押しをしてもらえる場所なので安心して通ってみてもいいのでは?と思うのです。少なくとも私はそれで救われた身なので。


最近少しずついろんな方に、私の拙い文章を読んでいただけていて嬉しいです!ありがとうございます!
ゆるりといろいろ書いていきたいと思っているので、よろしければまた覗いてやってくださいね。

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