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日々の稽古場

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記事一覧

82| 檜扇

 1年半ほど前の冬のある日。 新幹線に乗り込む朝の名古屋から、花吹雪のような雪が降りてい…

94|まほう

   桜の季節に出逢い、はじまりは、桜の木の下でのヘアカットから。 その後、夏の風吹く頃か…

79| やわらぎの回転

 桜の咲く季節に、はじめて、ヘアカットをしていただいた、フリーランス hairmake みよしあか…

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69| あるまま

 早朝目覚めると、鳥の声が響いています。 高くも低くくも感じない、大きくも小さくもない、…

68| 今この瞬間

  目の前に現れた瞬間、思わず、「わぁ、利休梅!」「うわぁ、こんな花なんだ!」「うわぁぁ…

62| ひかり

 ときは啓蟄。  植物園を歩くと、“冬ごもりをしていた虫が、姿を現し出すころ” 宛らに、小…

61| 風をおくる

 この日、下火をおこすに十分な火がとれず(※ガスボンベ切れ)、わずかに火のうつった炭を運び、釜の灰に置くと、心細そうに消え入るかごとく火の様相。  大きな団扇を持ち出してきて、風を送ると、消えてしまったかにみえた炭の表面から内側まで、風に触れるところからブワッと元気に紅く顔を出し、  でもまた直ぐに、・・・すん・・・と、しずかに。 うちわでふわっと風を送る。 ブワッと火の相が現れ出る。 ・・・すん・・・。 ふわっと送る。ブワッと火がつく。 ・・すつ・・・。ふわっ・・・。

60| 座の視座

 お茶、お茶席には、すわる、ということがあります。 わたしにとっての『お茶』は、その多く…

59| 山のは

 如月。山と野みちを歩く。 海に面する、鎌倉と愛知県の幡豆にある野山。 いま私たちの住む都…

17|Breathe and A boal of TEA

 はじめて茶の湯に触れてから、十年余りが経つ頃だったと思います。 中国の古い書物『易経』…