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送球漂流記 vol.4

紹介

柏崎の小・中カテゴリーのハンドボールチームのInstagramとTwitterがあります。練習などの活動記録などをアップしているそうです。ハンドボールという競技を通じて仲間を作り、礼儀などを学び、そしてあらゆる運動動作を習得しようと週2回励んでいます。
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やりたいことandできること

先日、大先輩とお話していて「最近の子どもたちは、あれもやりたい、これもやりたいで選択と集中が苦手なんだよね」ということが話題になりました。「やりたいこと」というのはたくさんあった方がいいとは思います。しかし、時間は有限で「あれも、これも」というのが正しくないときもあります。

人生100年時代と考えて、年齢が若ければ若いほど時間的自由度は高い。反対に、歳をとればとるほど時間的自由度は狭まります。特に、高校生くらいになれば、限られた時間の中である程度の「選択と集中」ということを意識しなければならないと思います。つまり、「やりたいこと」はたくさんあるけれども、「できること」は限られてくるということです。

「できること」に「集中」する

平昌の冬季五輪でモーグル競技銅メダルを獲得した原大智選手は、競輪選手としても活躍し、先日2連勝したことで話題になっていました。誰にでもできることではないからこそ注目されます。それにしても、原選手の持つポテンシャルに驚きです。野球のメジャーに挑戦中の大谷選手もそうですが、二刀流というのはどちらにも相当な熱量をもって集中して取り組まなければならないから難しいことになります。

高校生の部活動において、特に運動部は兼部が困難です。Vol.3のところでも書いたように、アメリカとは異なって夏期競技と冬期競技などシーズンによる兼部が難しい。従って、カテゴリーが上がるにつれて選択をして、その競技に専門的に「集中」する必要があるかもしれません。
Vol.3バーターになろう!⇒

そのような意味において、新潟県の子どもたちが高校からハンドボールを選択するというのは「新しいことへのチャレンジである」と同時に、他のやりたいこととも同列なものに過ぎない可能性もあります。したがって、中にはハンドボールを「やりたい」けれども「集中」するには値しないと考える学生もいるかもしれません。

「選択」と「集中」

自由度の高いジュニア期に、いろんなスポーツを経験して個人のポテンシャルを高めることはやはり有効なように思います。結果として、個人において「選択」と「集中」を極める材料になります。

ジュニア期にハンドボールを経験している子たちが、カテゴリーが上がった際に他競技を「選択」して「集中」することで活躍してくれるかもしれません。一方で、ジュニア期にハンドボールを経験しているからこそ高校生になったときに「集中」の対象としてハンドボールに打ち込む学生も増えてくれるかもしれません。


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