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「待ち時間」が教えてくれる余裕のなさ

僕たちは「待つことができなくなっている」と言われています。

「タイパ」という言葉が象徴するように、現代人において「自分の時間をどのようにデザインするか」というのは最大の問題。

しかし、「タイパタイパいうほど、時間の使い方考えていますか?」と問われたらちょっと自信がない。

ふとした隙間時間を何と無しに過ごして浪費してしまいがちではないでしょうか?

「未来は、『今』の時間の積み重ねでできている」と言われますから、5分というちょっとした隙間時間でさえ、塵積理論によって大きなスキルアップ時間にかえることができるのです。

本記事は、そんな隙間時間を有効的に使うために覚えておきたいことをご紹介いたします。

お時間は取らせませんので、ぜひとも読んでみてくださいね。


▼僕らは待てなくなっている

待ち時間の代表選手といえば、エレベーター。

みなさんは、なかなか到着しないエレベーターに対して寛容でいられるでしょうか。

エレベーターの設計者側は、そんな”せっかちさん”が増えていることをデータとして認識しています。「どうやら利用者さんは、平均15秒なら待てるらしいぞ…」と。

しかし、15秒を超えてきたら大変です。

40秒待たされるとこぶしを握りしめ、2分になったもんなら、「なんだこのエレベーターは、10分も待たせやがって!」と文句を言う。

頻繁に押され過ぎて塗料がはがれるのは、決まって「閉ボタン」であることは説明する必要もないでしょう。

そんな”せっかちさん”があふれる世の中において、エレベーター会社が考えた苦肉の策は、エレベーターの外面を鏡のようにすること。内部にも、鏡は設置されていますよね。

鏡のようにする理由は諸々ありますが、その1つは、「待ち時間をご自身に見とれてお楽しみください」という配慮なのです。

話を学校へ向けてみましょう。

授業を提供する身としては「子どもたちが集中できる時間が短くなっている」と痛いほど感じております。

日常的に刺激的なコンテンツに触れている子どもたち。

昭和型授業を提供してしまったのなら、そのテンポの遅さと刺激の少なさに居眠り続出でしょう。

気分転換に最適だった動画ツールでさえ、効果薄になっています。子どもたちの生活には動画なんてありふれていますからね。

今でもはっきりと覚えているのは社会の授業のこと。内容理解を深めるために動画を再生して「どうだった?」と感想を求めました。

そして、返ってきた答えは、

「動画が長かった。」

という意見が真っ先に出されたのです。

「待つことができない世界」は既に到来していたのでした。

▼待てない世界だからこそ意識したい時間の使い方

「テクノロジーは不可逆である」なんて言われます。

僕たちおじさんが、「あの頃は良かった…」と懐かしんだところで、若者に老害認定され、時代の変化からますます取り残される。

だからこそ、僕たちおじさんは率先して時代の変化に合わせていかないといけない。そう、変わるべきは時代ではなく、僕たちなのです。

しかし、どうせ変わるなら自分の人生をよくする方向へ変わりたいものですよね。

そこで、ちょっとした隙間時間を有効利用するために意識したいことを書いておきます。

まずは、「使い方」の話。

「未来は『今』の蓄積」ですからね。5分というちょっとした隙間時間において「何を選択するか!」ということはとても大切。

だからこそ、何をしようか迷って5分経過という残念な結末にならないよう、「隙間時間の使い方をあらかじめ決めておく」という手立ては意外と役に立つのです。

もちろん、「ぼ~っとする」でもいいでしょう。遠くを見つめながら「ふぅ」と一息つく。なんと贅沢なのでしょう。

もしも、頭がフル回転しているなら、「読書」がおすすめ。

「音楽を聴く」という選択肢も、デスク仕事ばかりしていた脳の別の部位を刺激してリフレッシュすることができます。

というように、僕たちは時間の使い方を選択できるのです。これは忘れてはいけません。

どうしても誘惑に負けて、しょーもない時間の使い方をしてしまうのであれば、そのしょーもないことが簡単にできないようにしておきましょう。

それくらいのこだわりが、あなたが思っている以上に人生において幸福感をもたらしてくれるのです。

▼まとめ

本記事では、「人生において時間の使い方を決めておくことが大切!」という内容をまとめました。

ときに、「1日の時間の使い方をじっくりと時間をかけて書き出してみる」なんて方法は、その作業にかけた時間以上のメリットをもたらしてくれます。

自分の人生を充実させるための一作業。ぜひとも、取り組んでみてくださいね。

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