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「悩みを受け入れる」までに通る道のりとは

人間はとにかく悩む生きもの。

第三者からしてみれば、「何でそんなことで?」と不思議になるようなことでも、本人は真剣に悩み苦しみます。

どうやら、悩みを抱えると、その中心地しか見えなくなり、一歩引いて客観的に見るなんて冷静な態度は取れなくなってしまうらしい。

しかし、この「悩む」という行為は、ぼくたちにとってネガティブなことばかりではありません。

絶賛悩み中の人からしてみたら、「早く救ってほしい…」という思いが満載かもしれませんが、その悩みから解き放たれた時、ぼくたちはまた新たな境地に達している可能性が高い。

そんな新たな境地とは、「ありのままの自分を受け入れる」という状態。

教育現場では「自己肯定感の低さ」が度々話題となりますが、乱暴に言うと、「自己肯定」というのは、「ありのままの自分も素敵」というように受け入れることに他なりません。

素敵な自分に目を向けることなく「もっと〇〇だったら…」とか「あの人みたいになりたい!」と自分に不足している部分に目を向けるから自己肯定ができなくなってしまうのです。

だからこそ、「今の自分」に目を向け、自分自身を積極的に受け入れていく姿勢が必要不可欠。

とはいえ、最初から全てを許容することは難しいでしょう。

しかし、誰しも失敗して思い悩み、誰かに頼って何とか切り抜けた苦しい思いを経て、本当の自己肯定につながっていく。

そんな悩みの過程において、みんなが通るであろう道のりをご紹介します。

知っているかいないかで悩みに対する心構えは大きく違ってきます。

ぜひとも、「あぁ、こんな感じで自分らしさにつながっていくのね。」と頭の隅っこに留めておいてくださいね。


▼自分を「受け入れる」ために通る道のりとは

早速、本題からいきましょう。

世の中には、人間関係や仕事、容姿やお金等々、様々な悩みにあふれています。

そんなバリエーション豊かな悩みに対して、スイスの医師であるエリザベス・キューブラー・ロスさんは「癒されるまでに通る5段階」という道のりを提唱しました。

それが、こちら。

①否認
 →「何かのまちがいだ!」と問題自体を否定する。
②怒り
 →「どうしてこんなことに!」と怒る。
③取り引き
 →「お願いだから許してください。」と宇宙と取り引きする。
④抑うつ
 →「もう、どうでもいい。」と逃げられないことを悟り、希望を失う。
➄受容
 →「まだできることがある。」と現状を受け入れ対処する。

という道のり。

個人的には、④抑うつから➄の受容への変化が急激な感じもしますが、そこら辺はそっとしておきましょう。

とにかく、ぼくたち人間は問題を受容する前に、とにかく様々な方法でもがいてみる。

だがしかし、いくらもがいたとしても根本的な解決には至らないことも実感し、最終的には覚悟が決まって受け入れるという結末に辿りつくのです。

そして、受容したところから問題解決は次第に進んで行くのです。

▼記憶は「上書き」できる

当たり前のことを確認しますが、「悩みというのは過去である」と言えます。

「既に起きてしまった受け入れがたい過去」が悩みと名前を変えて、思考を占領している状態が一番つらい。

そして悩みの質のわるさは、「考えないようにしていると、余計に考えてしまう」という特徴でしょう。
#シロクマのことは考えるな

だからこそ、やってはいけない「反芻思考」(繰り返し考えてしまうこと)につながるのです。

ちなみに、深く思い悩んでしまう人の特徴的な考え方はこちら👇

しかし、心理学者のエリザベス・ロフタス博士が画期的な研究によって一筋の希望の光を示してくれました。

それは、

「人間の記憶は柔軟であり、過去の出来事でも書き換えることができる。」

ということ。

「なんであんなことやっちゃったんだろう…」という後悔カテゴリに入っている記憶に対して、

「あの経験があるから今の自分がいる。」
「あの経験が、自分の進む道を決定してくれた。」
「あの経験が、人間関係の大切さを教えてくれた。」

みたいな感じで、過去の「失敗」や「挫折」といったネガティブに対して、何かしら意味のあることをくっつけてしまえば良いのです。

すると、ただただ「失敗経験」としてきた出来事も、「あの失敗から学んだ自分」というように、教訓カテゴリに分類されるかもしれません。

このように、ある出来事を別の視点から見ると、何かしら意味のある出来事に思えてくるから不思議。

そしてぼくたちの脳は、その上書きをすんなり受け入れてくれます。

過去の失敗談が仲間を笑わすエピソードトークになるなんてことありますよね。

確かに失敗したての時は、「何かの間違いだ!」と否認しようとするでしょう。

しかし、紆余曲折を経て受容までたどり着いたのなら、その悩みすらあなたの経験であり、意外な「使える記憶」になっているのです。

別記事では、「上書き」を「再評価」として紹介しました👇

▼まとめ

本記事では、「何事も受容まできたらこっちのもの!」という内容をまとめました。

人間はそれぞれが違った個性をもち、違った価値観で、違った問題に対処しているから情報を共有した時におもしろさを感じるのです。

ぜひとも、あなただけの「失敗体験」や「思い悩んだ経験」を使いこなせるようにしてみてくださいね。

【参考文献】
#マネーセンス



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