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「理想の女性」を求めた末の意外な結末とは

「ノーマ」という女性をご存じでしょうか。

彼女は大変人気者でした。

専門家からは「理想の女性だ!」と絶賛され、ミニチュア版のグッズが販売されるなど時の人。

ある学校では、若い女性が見倣うべきモデルとして指導したなんて話も残されています。

ただ、彼女が一般女性と違っていたのは、「彫刻」だったこと。

「ノーマ」は、彫刻家のエイブラム・ベルスキーさんによって造られた彫刻の女性でした。

ただ、「理想の女性だ!」と絶賛されたことには訳があります。

彼女の体型は、1万5000人の若い成人女性から体のサイズデータを集め、平均値を出すことによって造られたのでした。

「ノーマ」はタイム誌によって特集記事が組まれるくらい人気者であり、体の様々な部位サイズが広く知られることになったので、世の女性たちは、自分の体のサイズを比較することができました。

そんな「ノーマ現象」が盛り上がる中、クリーブランド・プレーン・ディーラー紙が、「ノーマの体型に最も近い女性コンテスト」を開催したのです。

入賞者には、賞金も出るということで相当盛り上がったことでしょう。

しかし、その結果は、意外なものでした。

▼「理想の体型コンテスト」から分かったこと

社会現象となった「ノーマ」さん。

そんな「ノーマ」さんと同じような体型であろうと自信のある女性が386人集まり、9つの体の部位について審査が行われました。

その結果…

「該当者なし」

となったのです。

審査員たちの「ミリ単位勝負になるだろうね…」という事前の予想を覆し、なんとどの女性も「ノーマ」の体型に迫ることはできなかったのです。

再度、審査部位を5つに限定して行いましたが、これまた、

「該当者なし…」

このコンテストから分かったことは、

「平均サイズの女性なんて存在しない!」

ということでした。

▼「ノーマコンテスト」から学んだこと

「平均ってあてにならないときもあるんだなぁ」ということがこの「ノーマコンテスト」が実証してくれています。

ただ、あまりにも「平均」という言葉が生活に密着しているが故、ぼくたちは「平均と比較してどうか?」という視点で見てしまいがち。

もちろん、「平均」がなかったら、ありとあらゆる物事を決定することが難しくなってきてしまうので、1つの尺度としては使えます。

ただ、今回紹介した「ノーマ」のように、「当てにならないこともある」という意識をもっておけば、「平均と比較していたずらに落ち込む」なんてことを避けることができるかもしれません。

必要以上に平均に寄せようとするのではなく、「平均よりも尖っている能力を見つける手立てとする」くらいの使い方がおすすめです。

▼まとめ

本記事では、「平均的な人間なんて存在しないんだよ。」という内容をまとめました。

「みんなちがってみんないい」という結論に落ち着きましたが、「自分のよい部分に気づいて磨いていくという戦略」は、なんでも平均的にできるオールラウンダーよりも自分に合った選択ができるでしょう。

やはり、周囲の人と違うところが「魅力」になりますからね。

ちなみに、「魅力」に関してはこんな記事も書きました。

ぜひとも、合わせて読んでみてくださいね!!

📘参考文献
#平均思考は捨てなさい




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