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【失敗②】人間関係が引き起こす3つの「失敗」パターン

前回、こんな記事を書きました。

本記事では、「人間関係によって失敗してしまう3つのパターン」を書いて行きます。

知っているかいないかで失敗することを防ぐことができますので、ぜひとも頭の隅に留めておいてくださいね。


▼人間関係によって起きる失敗①~つられるパターン~

そういえば、こんな記事を書いていました。

ここでも書いてあるように話し合いでは、

・1番最初に発言する
・どにかく堂々としている
・落ち着いた低い声で淡々と

といった”ちょっとしたこと”で話し合いの決定権を一気にもっていかれてしまうことがあります。

もちろん、「自分の意見をちゃんと主張する」とか「とりあえず『なぜ?』と聞いてみる」という対策はあるのです。

しかし、堂々とした態度に「あぁあ、きっと任せておけば大丈夫なんだな。」と主役を譲ってしまった結果、知らず知らずのうちにまきこまれて失敗してしまうなんて残念なことは防ぐようにしましょう。

▼人間関係によって起きる失敗②~環境パターン~

”つられる”といえば、「環境による影響」を忘れてはいけません。

人間は社会性を重んじる生きものですから、どのような環境だとしても、その環境に上手く順応することができるのです。

ある実験で、「画面に映し出された3本の直線のうち、一番長い線を選んでください」という子どもでも間違えないであろう問題が大学生に出されました。

実験参加者は、「間違える分けないだろう」と思っていたのですが、真っ先に回答した学生が明らかに短い線を選んだのです。

「えっ…」と同様する間もなく、次に回答した学生も明らかに短い線を選ぶ。そして、次の学生も…

実は、サクラとして紛れ込んでいた実験者が明らかに間違った答えを立て続けに主張したのです。

すると、実験参加者は、その場の雰囲気を察してか、「堂々と間違った回答を主張した!」というではないですか。

この調査がさらに深掘りされて分かったことが驚きなのです。

なんと、間違った答えを主張してしまった参加者の学生の脳の働きを調べてみた結果、

「雰囲気を読んで嘘をついていたのではなく、心から信じて間違った答えを主張していた!」

というではないですか。

もっと言えば、周囲の環境に影響され「間違った答えを正解だと捉え方を修正していた」ということなのです。

線の長さの違いくらいならまだしも、ちょっと怖い実際にあった話も紹介させてください。

【コラム】信じていたことが覆ってしまった人間が取った行動

「惑星クラリオンからの予言アリ。大洪水から避難せよ!」

という新聞記事が実際に掲載されたのは、1954年の秋のことでした。

これを予言したのがキーチという人物。

「1954年12月21日の夜明け前、大洪水が発生して世界が終わる」というのがキーチの主張でした。

キーチの予言を信じた人たちは、「真夜中に天から宇宙船が現れて自分たちを救ってくれる」と信じて共同生活をしていたのです。

そして、大洪水の日。

いよいよ予言の時間になりました…しかし、何も起きない。

ここからが大変興味深い。

キーチと共同生活をしていた人たちは、仕事を辞め、家族との縁を切り、全てを捨ててキーチと生活していたのです。

そんな彼らは、「何も起きないと確認すると静かに自分の生活へ戻っていった」というのです。

そして、キーチへの信仰もなくなったかと思いきや、なんと「ますます熱狂的になっていた!」というではないですか。

人間は自分の都合よく解釈する生きもの。

キーチを信じて人生をかけてきた人たちは、「自分たちの信仰心が世界を救ったのだ!」と解釈をゆがめ、ますます熱狂的になっていったのです。

▼人間関係によって起きる失敗③~上下関係パターン~

人間関係が引き起こす失敗パターンとして最後に紹介するのは、「上下関係パターン」です。

簡単に言えば「先輩、後輩」とか「上司と部下」、「権力」といった人間がもっている肩書きによって失敗に巻き込まれてしまうもの。

みなさんも経験があると思うのですが、「先輩とか上司に正論を言う」ってなかなか勇気がいりますよね。

もっと言えば、「んっ、そうなのか?」と微妙なラインの意見を言われても、「まぁ、上司が言うならそういうもんか。」と「まぁいいか精神」が働いてしまうこともある。

ただ、その「まぁいいか。」が間違っていることもあるのです。

病院を対象に「医療ミス」を調べた研究では、

「厳しく統制された関係性の病院ではミスの報告が少ない」

ということが分かりました。

「それっていいことじゃん?」と思いますよね。

実は、この結果を深掘りしていくと、「ミスの報告が少ないのは言いにくいからである」という結末へ行きつくのです。

逆に「ミスの報告が多い病院」では、「よりよい人間関係が築けており、ちょっとした情報交換もしっかり行われていることから致命的な医療ミスが少なかった」というのです。

「新しい医療技術の習得にチームでチャレンジしてもらう」という研究では、「チーム間で気軽に情報交換できるような関係性の方が習得率が高い」なんてことも分かっています。

ちなみに、「ミスが許されないような厳しい関係性だと、新しい技術の習得までたどり着けなかった」とか。

やはり、「失敗してもチャレンジが許される」という人間関係は、失敗をよりよい成果につなげることができるのです。

ちなみに、権力については、こちらに詳しくまとめました👇

▼まとめ

本記事では、2日に渡り「失敗を繰り返す理由」をまとめました。

何度も言いますが「失敗は成長するために必要不可欠」です。

失敗はチャレンジしないと獲得できませんからね。

ぜひとも、意識的な失敗を自分の人生の糧としてくださいね。

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