元気ないねぇ、そうだねぇ

昔から、人から元気がないと言われることが多かった。

最初に言われた記憶があるのは、小学校中学年くらいのことだと思う。

自分では普通にしているつもりだったが、他のクラスメートと比べると口数が少なめで、静かだったようで、あるとき「何でいつも元気ないの?」と言われた。

ずけずけした物言いにムッとしながら、何でと言われても知らないよと思うだけで、どう答えればいいか分からなかった覚えがある。

それから中学生になり、体調を崩すことが増えたこともあり、より人から「大丈夫?」と言われることが増えた。

この声かけはとても取り扱いが難しい。

言う人の大概が善意を持っているので、答えとしては「うん、ありがとう」みたいな感じが無難だろう。

しかし、真面目に考えれば考えるほど、「まあまあ大丈夫だから学校にいるんだよ」という少しひねた思考にたどり着いたりするので、何とも言い難い。

それはさておき、私が驚いたのは、高校のとき、部活動に向かう際に「疲れてる?」と言われたことだった。

高校時代は多少無理はしつつも、あまり学校も部活も休まず自分としてはアクティブに過ごしていたので、そんなときでさえ人から「疲れてる」と評されることに驚いたのだった。

そのとき、今思えば、「あーもういいかな」と感じた気がする。

「ええ、疲れてますとも!!」

と大きな声で答えてもよかったかもしれない。

正直、小学生ぐらいから割といつも疲れてるよ!特にそんなに好きでもない学校にいたり、行かなきゃいけない部活に参加してるときはね!(荒ぶり)

それから数年が経った今も、人を見て元気だなーと思うことは多い。表面的にでも、そう取り繕えるだけの元気さはとりあえずあるんだな、、と感じる。

でも私はまあいいやと。無理して元気な振りしたところで、それでやっと他の人の平均に届くかくらいなら、基本無理しない方針で。そう思う。

いつか、私とは違って、いつも「元気だね!」と言われがちな人の話も聞いてみたい。その人にはその人の辛さがあると思う、きっと。