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ADHD気質の人間は、しばしば時を知覚できない【結果だけが残る】

私の症状の一つについて考えがまとまってきたので書き留めておくことにする。私はグレーゾーンADHDで、しばしば物思いにふけってしまう事がある。それは突発的に起こるもので、完全に防ぐ手段を私は知らない。
これはADHDによくみられる代表的な症状らしい。

この状態になると、時間の経過を知覚できない。自分ではほんの2~3秒考え事をしたつもりが、10秒以上経過していた、ということが平気で起こる。どんな状況であってもだ。

仕事で仲間と共同作業しているときに、この状態になり
「何ボーっとしてんの!」と怒られたこと数知れず。社会に出て何回か怒られたことで、自分の症状をハッキリと知覚せざるを得なくなった。

この症状のせいだけなのかは定かではないが、私は友人との待ち合わせにもほぼ遅刻してしまう。
休日に外に出るのが億劫なのもあるのかもしれないが、気の置けない友人と過ごす時間はかけがえのないもので、私自身待ち合せは楽しみにしているし、遅刻しないで到着しようと常々考えている。
にもかかわらず当日の朝になると何故か予定通りに準備が進まず出遅れる。そして当然のように遅刻する。
おかしいな。そうはならんやろ普通。

この感覚を健常者の方々に伝えるにはどうしたらよいのだろうか。普遍的な表現だと、Youtubeの10秒スキップを他人に勝手に、しかも突然押されるとかだろうか。しかも生配信でだ。なんだよそれ。
未来にスキップできる訳ないだろう。超常的な力が働いているとしか思えない。
なんにせよその間私はこの世界におらず、自分の世界に沈んでしまっているのである。

「ジョジョの奇妙な冒険」第五部を読んだことのある人には面白おかしく、かつ正確に伝えることができると思う。
そう、例えるならディアボロのスタンド「キング・クリムゾン」である。
この能力は、時をふっとばすことにより
「相手(世界そのもの)に時の経過を知覚させない」ことができる。
これを喰らってしまうと、一瞬で何秒か先の未来に飛ばされたような感覚に陥るのだ。そして結果だけが残る。過程を知覚できるのはディアボロだけ。作中ではラスボスの能力だけあって、えげつない強力な能力として描かれている。

これを、私は日常生活でしばしば喰らっているのである。
「私がボーっとしていた」という、結果だけが残るのである。対策するならば、作中でもやっていたように「それを前提で動く」ことしかない。

私としては、仕事に慣れてきて考え事をしながらでもある程度働けるようになってきたので、怒られることはなくなってきた。
ただ、その間は実質、頭が真っ白になっている状態で動いているので、ミス率は跳ね上がってしまうのだが。困ったものである。

何かタスクを抱えていたり、疲れていたり悩みがあったりすると症状は悪化する傾向にあるので、とにかく心身の健康を維持して生活することを心掛けている。
何かと、本当に邪魔は多いが、私は進み続けねばならない。

「覚悟とは 暗闇の荒野に 進むべき道を切り開くことだ」

黄金の精神を持って。

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