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「イタリアロックダウン、日本、おうち時間」のまとめ。

「隣のお客さんとは2m以上の間隔を開けてください!」

スーパーマーケットに放送が響く。

入り口には普段は野菜や果物を掴むために用意されているビニール手袋が置かれ、買い物客の中には自前のゴム手袋をつける人もいる。

3月10日月曜日。

僕の住むローマが「ロックダウン」した。

中国に続き、医療崩壊が起こりイタリア全土で緊急事態宣言が出されたのは皆さんもご存知の通りだろう。

ロックダウンと言っても、都市封鎖が始まったタイミングで全てが閉まるわけではないので、少しずつ、でも確実に(当たり前だけど)外にいる人間の数は減っていった。

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緊急事態宣言のでた日も、僕は働いていた日本食レストランに出勤していたし、近くのカフェも開いてる場所もあった。

ロックダウンがされ、お店はデリバリーのみに切り変わる。

ジムは閉まり、スーパーマーケットは人数制限で大行列。

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ローマはイタリアの中心部で、ウイルスの影響が深刻だったミラノやヴェネツィアなど北部に比べると、数週間の時差があってのロックダウンだったのだけど、自分も含めて「対岸の火事」的な風に見ている人もけっこういた。

都市封鎖を報じられてから急いで電車に駆け込むミラノ民を見て、まるで地球の反対で起きているかのような感覚だったと言っても大袈裟では無いと思う

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ミラノ駅↑

実際にヨーロッパの多くの国がそうだったから、フランス、スペイン、ドイツ、イギリスと次々にロックダウンしていった。(と思う。)

ちなみにローマで働いていたお店は平日お昼はかなり人が少なくなっていたが、週末の夜などは2月でも割と人は来ていてた印象だった。

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そんな感じでロックダウンが始まったのだけど、イタリア人の小説家の方の文章がすごくよくわかったので引用させていただく。

”ここローマでは、北イタリアより少し遅れて都市封鎖された。封鎖から3週目に入ったいま、かつてあった「時間」のあり方はすでに失われている。
時間はふにゃふにゃと柔らかくなり、ゆっくり流れ、ポロポロと崩れているのだ。”

対岸の火事と書いたが、それにも触れている。

”私たちは皆、共通した時間軸のなかに生きている。少し前か、あるいは後ろか──パンデミックという同じストーリーのなかで、別の「点」にいるだけなのだ。そして「時間」を理解していなかったことこそ、我々が最初に犯した間違いだろう。”

自粛で耐えた日本からすると、封鎖された街で生活するのはイメージがわかないと思うけど、予想以上に過酷。

途中から犬の散歩も禁止になり(1日の散歩の定で複数回外出する人が多かったから)、最低限以外の外出は20万以上の罰金もあった。

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ストレスで鬱の人や家庭内暴力もかなりい増えていたとう報道も一時期あった。(時間と共に慣れてきた人も多かったみたいだけど!)

”いつ働きはじめ、いつ止まればいいのか──私の脳は、その判断ができなくなっている。そのため夜はほとんど眠れない。スマホの歩数計は歴史的ともいえる少なさを表示しているのに、日中は身体の疲れが残ったままだ。”

その後、幸運にも僕は日本に帰国した。

3月半ばの日本は花見をする人や卒業の催しものがあったりと、ちょうど規制が緩かったあたりだったので、世界に先駆けロックダウンしていたイタリアから来た身からするとちょっとびっくり。

結果的に6月になろうとする今も感染者数も死亡者が少ないのは、イタリアのあの光景を見たあとだと、少し信じがたかったり。

まだ終わっていませんが、ここまで全力を尽くしてくれている医療従事者やその他関係者に感謝しかありません。

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そんな訳で急遽、八ヶ月ぶりくらいに日本に帰ってきたが、電車に乗って行かなくてはいけない不要不急の用事も無かったので、ほとんど家にいた。

久しぶりにしっかり家族との時間を過ごせたのはよかったけど、けっこうしんどかったな。。。

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てことで、最後に自粛中の成果を超ポジティブにまとめて終わりにしようと思う。

最近はネガティヴ期なので、思うがままに書くと、ブラックな、マイナス思考の物ばかりになりそうなので、あえて自己肯定をしていきます。

(くれぐれも「Netflixばっか見てるじゃん」とか言わないように。笑)

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1.オンライン英会話を2週間やった
ーーーキャンブリーがセールだったのでお試しにやった。引き続き頑張りたい。

2.本を10冊読んだ
ーーー読んだ本の詳細はどこかでシェアできたらと思っているが、面白かったいくつかの本を紹介しておく。

不可能を可能にせよ!Netflix創業者の話し。波乱万丈のストーリーにワクワクすること間違いなし。
人間の器量:人間の器について歴史の人物から紐解く話し。読めない漢字も多かった。
アパレル全史:美意識や生活の感度が上がるであろう一冊。よく知るブランドの歴史を知ればもっと好きになるかも?

3.仕事
ーーーアマゾンのAIチャットボックスを開発しているチームの仕事でひたすら日本語の例文を考えた。ブログ、YouTubeもいくつか更新。

4.ニュース記事を毎日読んで考えた
ーーーNewspicks/クーリエ・ジャポンをはじめ、ネットでビジネスや世界の記事を積極的に漁った。

5.『フレンズ』全シーズン見きった
ーーー4月はほぼフレンズに費やしたがその価値はあった。人と会わないと笑う回数が減るが、彼らのおかげで笑いを失わずにすんだ。ありがとう。

6.韓国ドラマをみた
ーーー最近話題の『梨泰院クラス』を一気見。ハグ、キスシーンの応酬である「フレンズ」から一変、あの人間の距離感にキュンキュンした。

7.ブラックピンクにハマった
ーーーBlackpinkの洗練された踊りと、スーパーなミュージックビデオからは学ぶことがあった。(そしてかっこよくて可愛い) 

8.フランス映画「アメリ」を見た
ーーー韓国のドラマもそうだが、自分の知らない言語でドラマを見るのは労力がいる。そして「20年前の映画」もポイント。有意義な時間だった。

9.家で筋トレをめっちゃした
ーーー家でも十分鍛えられることが判明。

後半は半分冗談で書いているが、いろいろな国の作品をみるのは良いなと改めて思ったのは本当。

『フレンズ』を一日中見た後に、「自粛期間中ネットフリックス見ている人間はクソ」とインスタに投稿している人がいて、心に突き刺さったこともあったが(笑)、サッカー選手を離れてから物事に対するエネルギーがなくなっていた自分にとって、この自粛期間はいろいろな意味でターンングポイントにあとで振り返ってみるとなるかもしれない。(とプラス思考で行こう)

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とにかく医療従事者に感謝して、またこれから始まるであろうニューノーマルの中で輝ける自分の道が場所を見つけられたら良いなと思う。

ではまた!

引用記事:https://courrier.jp/news/archives/197213/
イタリア人小説家の著書:コロナの時代を生きる僕ら

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