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感情コントロールのしかた

みなさんこんにちはタートモです。
開いていただきありがとうございます!

今回もアドラー心理学の本についての紹介及び要約をしていきますので、よろしくお願いします。

学ぶなら集中的に学ぶことが記憶の定着にいいと思いますし、また同じ題材で違う本を読むということで、比較をしたりすることが能動的に本を読むことになると思ってます。


ということで、今回紹介させていただく本は


著書 感情を整える アドラーの教え    
著者 岩井俊憲

またまた岩井俊憲先生の本になります。お世話になります!

それも前回紹介させていただいた本、 
人間関係が楽になる アドラーの教え という本の続編です。

同じ著者の続編かよ!
というツッコミもありますが、よろしくお願いします。笑

今回は人間関係というよりも、本書のタイトルからして自分の感情にフォーカスした内容になると思います。

ここからは私の拙い文章ではありますが、ネタバレになると思いますので、ご理解よろしくお願いします。


アドラーの教え

では目次から
第一章 あらゆる感情はコントロールできる

第二章 怒りで、「本当の気持ち」に気づく

第三章 不安が、人生の課題を教えてくれる

第四章 疑惑の点検で、嫉妬から自由になる

第五章 憂鬱で、未来への力を蓄える

第六章 劣等感を、パートナーにして成長する

といった題目になっています。
感情と言ってもマイナス感情とどう向き合うが、焦点になっていますね。

前回の内容とかぶる部分はあると思いますが、そこも含め学びとしたいと思います。


第一章

すでに人は感情をコントロールしている、本人は無自覚でも。


例えば怒り。怒りはその状況や相手に対して怒りを向けます。
喧嘩の最中にかかってき電話を取ったとして、電話の相手に対しては怒鳴ることはせず平静を取り繕って対応すると思います。

このことから怒りの感情は状況と相手に応じて瞬間的に使い分けをしています。
感情を向ける相手と状況を自覚することで感情をコントロールすることが出来ます。


「コントロールしやすい感情の種類を知る」

人の感情には大きく分けて3つ区分出来ます。

① 感覚的感情(センサリーフィーリング)
五感による快、不快の意識状態。
この感情は自分ではコントロール出来ません。
不味いと思ったら不味いですよね。 

② 気分(ムード)
爽快感や憂鬱など。
この感情も自分ではコントロール出来ません。
状況に左右されて生じる感情なので。

③ 情動(エモーション)
喜怒哀楽による一時的で比較的激しい感情。
①と②と違って、
この感情は自分でコントロール出来ます。
相手や目的などに応じて、自覚的に使い分けを出来るとアドラーは言います。

心理学において感情には「陽性感情」という達成感、満足感、祝福感、憧れ、好奇心、喜び、嬉しさ、などのプラス感情。

「陰性感情」という怒り、嫉妬、悲しみ、落胆、憂鬱、臆病さ、などのマイナス感情があります。

この2つの感情を、

「未来」 期待、不安、焦り、心配

「現在」 幸福感、充実感、恐怖、嫉妬、悲しみ

「過去」 懐かしさ、後悔、許し、恨み

といった時間軸をいれた分類も出来ます。

しかしアドラー心理学では「陰性感情」「陽性感情」という言い方ではなく

「結合的感情」 自己と他者を結びつける、他者を受け入れる感情。

「離反的感情」 自己と他者を引き離す、他者に敵対する感情。

と表現したそうです。

自分にとって陽性感情でも、相手に対して離反的感情として作用することもあります。
笑いにを例に取ればわかりやすく、相手を茶化して笑いを取ったりすることで相手は離反的感情を抱くことになります。

あたりまえと言えばあたりまえですね。

「感情をコントロールすることは、感情を抑えることではない」

感情をただ抑え込んでコントロールするのは大変です。感情を出すべきときにはしっかり感情を出すことが大切です。
感情をコントロールするには「自責/他責」を50%/50%でいることが理想だそうです。
たしかに極端に傾くのは良くないですよね。


第二章

その「怒り」何に使っていますか?

相手を支配するため?
主導権を握るため?
自分の権利を擁護するため?
自分の正義を通すため?

怒りは上から下に流れるものだそうです。

上司から部下へ
先輩から後輩へ
親から子へ
先生から生徒へ
強者から弱者へ
自分の立場より下と思っているものへ流れるのです。

自分より強そうな強面の人相手になにかイタズラをされたとして、大腕を振って喧嘩を売る人はいないですよね。
私ならヘコヘコして関わることなく逃げます。はい

逆に部下から上司に怒りをぶちまけることのようなこともあると思いますが、それは部下にとって上司を上司として思わないと状態で起きます。

会社を辞める際に言いたいこと言ってスカッとする、といったテレビでよく見る感じです。

なので、パワハラ的に自分が怒りを利用していないか考え、相手と自分の立ち位置を一度考えてみても良いかもしれませんね。

周りに怒りっぽい人はいませんか?
怒りはクセになります。

相手を変えたり、問題を解決するために怒りを利用するとクセになります。

怒りは安易です。怒られて態度を改めるのは最初だけで、ただ沸点の低い人だとわかるといくら怒られてもスルーされます。

これでは問題を解決できません。怒り以外で問題を解決する方法を考えましょう。

「怒りは二次感情」

怒りは二次感情です。怒るときは一次感情である、落胆、不安、心配、悲しみ、といった気持ちが先にあって怒ります。

心配だから怒る、悲しいから怒る
このように怒りは二次感情なのです。

なぜ自分は怒っているのか?と一次感情を考えてみてみましょう。

自分の一次感情をを探った上で相手には、自分の一次感情がどのようなものかを伝えましょう!
「お前が」「あんたが」と主語を相手にせず、「私は」と主語を自分にし意見を伝えましょう。


怒りを他者にではなく自分に向けることもあります。

しかし先程述べた通り「自責と他責」は半分にするのが理想です。
他者にも自分にも折り合いをつけましょう。
なぜ怒っているのかを再確認することが大事ですね。

怒りは自分の正義や信念に関係することがあります。そこを少し緩めることも怒りのコントロールに繋がります。「〇〇すべき」「〇〇でなければならない」という自分の中の「ベキ論」を再評価すことも大事です。

判断基準を「正しいか、正しくないか」ではなく「建設的か非建設的か」で考える。
正しい、正しくないはベキ論争の応酬です。いったいそれは建設的なのか非建設的なのか一度考えてみましょう。
「怒ったから争う」、「怒ったけど争わない」といった選択肢もあります。選ぶのは自分です。

「恨み」
恐ろしい言葉ですね。

恨みは継続的な怒りです。恨みは弱者から強者に対して抱きます。恨みは満たさることなく依存します。いくら償っても果てしなく続きます。


恨みを継続してしまう3か条があります。

① 相手(強者)にデリカシーがない

② 相手(強者)が際限なく謝罪し続ける

③ 両者の調整役になる第三者がいない

恨む側は被害者意識がありその被害者としての権利として優位に立てます。そこで依存的に恨み続けます。
また、恨みは相手にぶつけたとしても解消されません。
ほんと恐ろしいですね。

では恨みを解消するには?

まず相手を許すことです!

いや無理です。そもそも許せないから恨んでいるのだから、、、

しかし、恨んでいる自分自身を許すことです。
建設的に考え、恨みにエネルギーをを使うのではなく、その恨みのエネルギーを自分の幸せに向けましょう。
人生の時間は有限です。何に時間を使うのかは自分次第です。
幸せでありたいと私は思います。


第三章

「不安」とは
① 不安は未来軸の感情です。
② 対象が漠然としていて、対処法も漠然としています。
③ なにかしら切迫感があります。(内的要因)

「恐怖」とは
① 恐怖は現在軸の感情です。
② 対象がはっきりしていて、対処している。
③ 緊急性があり対処を求められている。(外的要因)

不安と恐怖は違います。
しかし、どちらの感情の目的は、

① 自分の身を守るため
② 自分を何かしらの行動を促す

そういった作用をもたらす感情です。決して悪い感情ではありません。

不安は相手役によって質が変わります。
相手役とは他者と自分です。

「他者→依存的不安」
不安を誰かに訴えたい。

「自分→実存的不安」
自分の未確定の未来に不安。
多くの人は実存的不安を抱きやすいです。


「心配」

この感情は支配性の強い人に抱きやすいです。
上から目線で、心配の名のものとに相手に影響を与えようとしています。

「あせり」
あせりは不安と恐怖の間で抱きます。
準備不足である近未来の課題に対応しなければということに警告する感情です。

「心配から怒りへ」
一次感情の心配。善意っぽいがそこには支配性があり、相手をコントロールしたいという目的が見え隠れします。なので相手が聞く耳を持たなかったら、心配から怒りへ変化し、怒りで相手をコントロールするという手段に変わります。 
相手を尊重するよう心がけましょう。

「不安は行動のきっかけ」
不安がないのも考えものです。未来を考えるからこそ不安になります。
不安という感情を建設的に付き合っていきましょう。
また不安に対しては優先順位をつけましょう。そうすることで、行動をおこすための段取りが出来ることで不安をコントロールすることが出来ます。

不安と期待は未来軸です。
ポジティブに考えることも大事です。

心配はコントロールしにくい感情です。
しかし、心配している相手に対し「尊敬」「信頼」「共感」を持つことが大事です。心配という自分の気持ちとも向き合いましょう。

あせりは不安よりも課題が見えている状態です。
あせっている対象に対しての準備を促す感情です。
あせりやすい人の特徴は、

①せっかち、②完璧主義、③責任感が強い

他者との比較で早めに優位に立ちたいと思い、せっかちに。

完璧主義で「ほどほど」が出来ず余裕がない。

責任感が強く準備を早めに済ませたいと思う。

これはしっかり者、ということではないでしょうか?

あせりは悪い感情ではありません。
少しでも進んでいると実感出来るといいです。
つどつど進捗状況を確認することで、あせりはやわらいでいきます。


おわりに

これで第三章も終わりです。

ここまでは「感情のコントロール」「怒り」「不安、心配、あせり」についてでした。

つづく
第四章は「嫉妬」

第五章は「憂鬱」

第六章は「劣等感」

などについての記載がされていますが、ネタバレはここまでにしたいと思います。

本書は前作と同じく非常に読みやすく、こんな私でもわかりやすい本でした。
私の拙い要約よりも、詳しくは本書を手に取って学んでいただけたらと思います。


自分の気持ちと向き合うためのワークも用意されていますので、実用としても良いと思います。

本書 感情を整える アドラーの教え
著者 岩井俊憲


ぜひお読みください。


今回もアドラー心理学について執筆させていただきましたが、この作業も私にとっても復習にもなったりしてます!

では最後までお読みいただきありがとうございました!

引き続きこれからも、よろしくお願いします!

ではまた後ほど!👋タートモでした!

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