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3大バンドを比べる

L'Arc~en~Ciel
GLAY
LUNA SEA

このバンドたちは90年代ロックバンドのビッグ3だと思っている。世間の評価もそうだろう。

二番煎じは埋もれる。
つまりこのバンドたちはそれぞれで特色があり、棲み分けができているということだろう。
というわけで今回はこのバンドたちそれぞれの特色を書き起こしてみる。

LUNA SEA

この中ではLUNA SEAがいちばんブームが早い。
1992年辺りから頭角を現し出し、1994年には、ノンタイアップでチャート1位を記録。
凄いところはノンタイアップで人気なところ。
アニメなどのタイアップでミリオンヒットを飛ばすことはよくある。これは音楽だけではなく、確実に作品の力も大きいだろう。
最近だとYOASOBIの《アイドル》やヨルシカの《晴る》10-FEET《第ゼロ感》などがそうだろう。
LUNA SEAは純粋に自分たちの音楽性で勝負した結果だった。

LUNA SEAは天邪鬼。
人と違うことをやろうとする。捻くれ者だが、商業的にはそれが良かった。
当時はX JAPANが大流行りし、LUNA SEAも《Xの弟分》という触れ込みで売り出された。これでXと同じメロスピな音楽性だと、埋もれただろう。
天邪鬼だったから、結果的に差別化が図れ、ビジュアル系としての世界観を確立できたのだろう。
ダークで狂気的。ロマンチック。異世界系。

音楽性

LUNA SEAの音楽性は、風変わり。
オルタナティブロックという言葉が最も似合うだろう。
ガロ系漫画に近い。
初めて聴くと「なんだコレ」となるような曲が多い。
《Image》や《Gravity》《Shine》がそう。
しかし聴いているうちクセになる。LIVEバージョンを聴いて好きになることも僕は多かった。
スルメ曲というのだろうか。
特に《Image》はLIVEだと音の厚みがケタ違いに上がる。

個性

  • 楽曲タイトルのほとんどが英語

  • 技術が1流であるためライブがCD音源

  • ダーク

  • 狂気的

  • 歌詞が独特

  • 季節ソングや記念日ソングが無い


L'Arc~en~Ciel

95年辺りから頭角を現した。
アニメとのタイアップが多い。鋼の錬金術師やガンダムダブルオーといった著名な作品とタイアップしているため、アニメ好きにも認知されている。ちなみに僕はデビルメイクライ4で知った。

音楽性

リバーブエフェクトを使い、王道メロディアスな楽曲が多い。
HYDEの歌はクセがあり、印象に残るが、楽曲にクセが無いので1回聴いただけで好きになる。
何より歌が上手いため、クセも気にならない。
この歌声は初期から確立されている。ずっと変わらない個性。

初期からマイルドだが、後期になるともっとマイルドになり、ギター以外の色々な音が入るようになる。

歌詞

太陽のようにずっと見守れたらいいな

SHINE

あなたに死んでも殺めてほしくもない お願い

DAYBREAK'S BELL

小説のように具体的。
だから風景や人の心情が伝わってくる。

目覚めたいなら迷わずアイツに銃弾を撃ち放て

Don't Be Afraid

個性

  • 疾走感のある曲

  • 王道音楽

  • どちらかというと耽美

GLAY

デビュー時期はラルクと変わらないが、1996年辺りからラルク、LUNA SEAに差をつけ始める。
初期のTERUは長髪で、ホストのようだった。
短髪にして男っぽくなった。
似合うし。

音楽性

ラルクのような甘めロック。かつラルクのような王道メロディー。
ラルクと違うところは、疾走感を感じないし、音がシンプル。そして優しい。
ロックバンド感が無い。
どんなに力強く歌っても、優しいまま。多分TERUは怒鳴っても怖くない。
《HOWEVER》や《Winter again》を聴けば分かるだろう。

というかTERUの声が良すぎる。、
ルナシーのRYUICHIとラルクのHYDEの声真似ができる人は多い。歌い方のクセだから。
しかしTERUは声そのもののクセなので、TERUの声真似ができる人はいない。唯一無二の声。

歌詞

そもそもタイトルが良い。オシャレ。
なので当然歌詞も良い。

求め合うふたつの体がある

誘惑/GLAY

非常に官能的。

LUNA SEAはナルシストRYUICHIの方針で愛を唄うが、なんか薄っぺらい。

君よ君よあなたよ

LOVELESS/LUNA SEA

……は?

「頭痛よ頭痛よ痛いよ〜」
みたいな歌詞。


GLAYは生々しいのでドキッとする。共感してハートをガッチリ掴めた人がたくさんいたんだろう。

すれ違うだけの人もいたね分かり合えないままに…

 HOWEVER/GLAY

個性

  • 唯一無二の声

  • 歌詞が共感できる

  • 王道音楽

  • 優しさがある

  • 温かさがある


比べてみて…

ルナシーの音楽は古臭くならない。当時から斬新だったから。当時も今も異質。

ラルクとグレイは被ってる部分がある。王道な音楽性がだ。どこで差別化しているかといったら、声。
やっぱりそこに行きつく。
ラルクとグレイの音楽性は似ていても、HYDEとTERUだと歌声が違うから差別化できてる。

HYDEはRYUICHIとねっとりしゃくる歌い方はあまり変わらないが、楽器隊が作るメロディーが違う。

三すくみみたいになってる。
ボーカルが似ていたら、メロディーの個性が違い、メロディーが似ていたら、ボーカルの個性が違う。
GLAYのボーカルがRYUICHIだったら、L'Arc~en~Cielとキャラ被りして共食いになっているだろう。

いちばんベストな世界線は、TERUがLUNA SEAに入っていた世界線だと思う。
唯一無二だろう。
《STORM》歌ってるTERUを見たい。《誘惑》で我慢するか。

…混ぜるな危険かな?
テルがLUNA SEAの《SHADE》歌ってたことがあるんだけど、狂気的な歌詞なのに歌声が優しいっていう(笑)

唯一、ダークなのと相性が悪いテルの声。

それ以外はもう何歌っても正解。テル色に染まる。

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