傍の下で(バーガー)
久し振りに、人口密集地帯で軽食を摂ろうと俺は、有名ハンバーガーチェーン店に入った。
そして、バーガーセットを頼んで空いている席に座り、ハンバーガーを一口齧って、心の中で呟く・・・
やっぱり俺の舌には合わない。
ここのハンバーガーチェーン店の禁断症状にも似た味が忘れらないで、ついつい足が向いてしまう。
そんな俺は、味覚も身体(こころ)も、ここのハンバーガーチェーン店にコントロールされてしまっていると。
時間帯にもよるのだが、居心地の良い空間。
そして程よく空腹を満たしてくれる量。
社会に在籍しているという感覚。
何といってもたまらない至福の時がある。
俺の舌に合わなかった味を、香りと程よい苦さが心に安らぎをもたらしてくれる、一口のコーヒーが自分を優雅な気分に誘ってくれるのである。
この一口のコーヒーが唯一、俺の舌に合うのである。
そう、俺はこの店に心も奪われている訳けだ・・・
只・・・
今は、心の安らぎは満たされない。
何故かと言うと・・・
収入が無いからだ。
一人になりたい時間に、自分で稼いだ銭で頬張るひと時と親の援助で支給された銭で頬張るひと時とは格段に違う。
親から支給される銭は、惨めさや罪悪感が心の充足を満たされないことにある。
「最近は、ここのバーガーも味は良くなっているんだがな・・・、何故かな?、味気ない感覚が付き纏うな・・」
独り、ボソボソと呟いた。
そして、ここに来た目的を思い出して、個人専用携帯情報端末(スマホ)を取り出し。動画を見ようと、無線補聴器(ワイヤレスイヤホン)を耳に付けた。
個人専用携帯情報端末が自動で近くの専用情報端末(デバイス)を探し接続出来る端末名の一覧が表示された。
「ん?、どれが俺の無線補聴器だ?」
専用情報端末名が数個、画面に表示されて俺は悩んだ。
「どれだ・・・、これか・・、いや、これは、映像投影機(テレビ)だよな・・・。どれだ?」
暫く、個人専用携帯情報端末と格闘する
「んーーー、この設定でもないな・・。んーー、出来ん。諦めるか・・・」
独りぶつぶつと言いながら端末を操作した。何回か、検出される専用情報端末名が、ころころと変更され、周りに人が少なくなって漸く俺の無線補聴器名が解った。
「・・・、これか・・」
その名前を恐る恐る、設定する。そして、俺の耳に届いた。
「やっと、出来た。はーーぁ。だけど、若い人達は、この人口密度の多い空間でも平気に共有(シェア)しているのか・・、時代は変わったな」
と俺は、独りごちた。そして、無線通信規格を確認すると個人専用携帯情報端末(スマホ)の電池を長持ちさせるには、無線通信規格を必要な時以外は切る(オフ)にして置きましょうが目に留まる。
「成程ね、解りました」
と呟くと俺は、規格を切(オフ)にした。
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