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笛吹くマスコミ、踊るネトウヨ

プライドを捨て、ネットをジャックして力を維持してたマスコミ。詳細は前回の記事を参照。ある意味、ネットの力なしではマスコミは力量を発揮できなくななった。

ネットの言論空間は偏った意見や刺激的なフェイクニュースに惹かれる傾向があるが、マスコミが乗っかったことで一層その傾向が加速した観がある。“バズる”快感にハマってしまえば新聞やテレビと言えど引き返すのは難しい。

こうなると、まともな情報や主張を展開するほうがバカバカしくなり、言論空間はますます歪む。とりわけ政権叩きはいっそう磨きを増した。

マスコミが現在の岸田政権を叩く理由はシンプル。安全保障、在日外国人関連法などでリベラル思想と逆を行くからである。大手マスコミはいわゆるリベラルとされる左側にいる。俗に言うパヨク、だ。自民党にも裏金問題で味噌をつけたのは当然責められるべきだが(政治資金報告書記載漏れ)、立憲民主党議員の公職選挙法違反など諸々の疑惑についてはやたらおとなしい。

昨今はマスコミが作った流れにネットが乗り、政権を叩かないと逆に炎上しかねない空気が完全にできあがった。地上波TVにも出演し、影響力のある京都大教授の藤井聡氏。かつての内閣参与だが、こんな投稿まであった。

そうした流れの中で、ネトウヨと言われる、かつての安倍元首相を支持した人たちの一部が過激な政権批判を積極的に行っている。もちろん、安倍政権を批判してきたパヨクと言われる左翼も合流だ。なので、安倍政権時より一層その攻撃は激しくなっている。
せんだっての岸田首相の訪米に際しても、こんなデマがあった。

ここでネトウヨさんから反論がきそうなので一言。岸田はリベラルだ、LGBT理解法で日本を壊したんだ!とネトウヨは主張する。だが、LGBT理解法は理念法で実害?!はなく、成立1年たった今でも日常に支障はない。女風呂に入る男は理解法成立以前でもいて、マスコミの扇動で便乗しているだけ。更に付け加えると、日本保守党の百田尚樹氏は自民党のLGBT理解法成立に憤り、自らの政党を立ち上げた。しかし特別代表に迎えた河村たかし名古屋市長はLGBTパートナーシップ制度(注;名古屋市ではパートナーシップ制度と呼んでいる)を導入し、LGBTのレインボーブライド協賛もしている。答え合わせ完了だ。

エマニュエル駐日大使の圧力でアメリカの言いなりになるキシダがLGBT法を成立させたというデマがネトウヨ界隈で出回った。しかし、むしろ、立憲民主がエマニュエル大使の考えに乗っかっていると言うのが近い。が、ネトウヨにそんなことは理解できない。

結果として、ネトウヨはパヨク(リベラル)であるマスメディアの作った空気に流され、本来攻撃すべき左翼政党ではなく“保守”を喜ばせるような防衛、外交政策を続々と実現させている政権を叩いている。マスコミが笛を吹き、ネトウヨが踊る。パヨクのマスコミは笑いが止まらないだろう。ネトウヨを利用しながらも権力は健在だ。

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