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パリ・ブレスト・パリ 2023参戦記 完走の為の準備編(機材/装備、補給)その1


はじめに

パリ・ブレスト・パリ( PBP)2023に参戦してきましたので、レポートを記します。本記事は完走の為の準備編(機材、補給、トレーニング、走行作戦)になります。事務準備編は下記。

完走の為の準備編

長くなってしまったので、2回に分けます。今回は機材/装備、補給編です。
あくまで私の例ですので、答えは人それぞれ、参考なる部分があれば幸いです。

機材

15年前のアルミロード。国内のブルべで使い慣れた機材で。
600㎞以上を身体、機材に問題なく走れた装備推奨。
長い登りがないので、リムハイト50㎜ホイール+DHバーの平坦仕様。
特別なものはないので気になった方は下記ファイル参照。

ブレストの海沿い

ウェア類

ウェアも国内のブルべで使い慣れたもので固めた。
600㎞以上を身体、機材にストレスなく走れた装備推奨。

半袖ウェア、ビブショーツ、アームスクリーン、レッグカバー、厚手の手袋
おたふく手袋のインナー、冷感ネックゲイター、PBP反射ベスト、キャップ
カペルミュールのクリアレインジャケット(防寒用)

基本装備。今年は天気よく9割この状態で走行。

荷物類

ドロップバック

初参加の為、何があるかわからないので、とりあえず詰め込み。
絶対に入れ替えるものは時短と忘れ物防止でセット化。
雨具は雨降らないと踏んで、輪行セットもルデアックまではいけると踏んでドロップバックへ。

〇往路セット、復路セット(共通)
 着替え一式、SPドリンク粉、リカバリプロテイン粉、補給食、シャワー用タオル、ちっこいボディスポンジ

〇状況に応じ補充用
タイヤ、チューブ、交換用フロントライト、予備電池、予備バッテリー、輪行セット、アルファ米、予備の衛生用品、常備薬(胃薬、痛み止め、目薬、コンタクトレンズ)、お菓子、雨具

ドロップバックにありったけ詰めた。意外と余裕で入る。

バイクパッキング(+バック)

サドル、サイドバック、トップチューブへ3分割。持ち歩き用でウエストポーチと背中ポッケのライドポーチも使用

バイクパッキング(+バック)、ライト

〇サドルバック(メインバック)
 チューブ×2、コンパクト空気入れ
 ツールセット、タイヤレバー×3
 小分けチェーンオイル、マリンシューズ、長袖ジャージ
 シャワーセット
 (シャンプー、ボディーソープ、タオル、ちっさいボディスポンジ)
 SPドリンク粉×4回分、リカバリプロテイン粉×2回分、アルファ米(非常  食で)×1、
 補給食(サイドバックに充填用)

サドルバックの中身

サイドバック(サブバック1)
 補給食、お菓子いれ、ゴミ箱として使用

トップチューブバック(サブバック2)
 モバイルバッテリー、サプリメント、補給食

ウエストポーチ
 ブルベカード、財布、パスポート、小分け日焼け止め、
 小分けシャモアクリーム、メガネ、目薬

背中ポッケのライドポーチ
 胃薬、コンタクトレンズ、痛み止め、おしりセレブ、絆創膏

補給

作戦

補給を制する者がロングを制する。
一番気を使ったのでちょっと細かく記載します。これもあくまで現在の自分に合った作戦なので、機材同様にトライ&エラーして探していくしかないです。何かヒントになればうれしいですが、機材以上に自分なりに裏を取ってからお試しください。

〇3食はしっかり食べる
 今回は3日~4日の長期戦。経験上、日常生活のリズムが崩れると後半で体調に悪影響が出るので、極力リズムを崩さないように。

〇胃薬、ビタミンBもセットでとる
 胃薬は胃トラブル予防、ビタミンBは体内のエネルギー代謝を維持するため。個人的に必須。

〇2ボトル体制
 1本はSPドリンク、1本は水。SPドリンク用の粉は小分けにしてサドルバックに。SPドリンクも色々トライアルして調合。これも個人的に必須。

〇仮眠前はマルチビタミン、亜鉛とリカバリープロテイン摂取
 マルチビタミンはブルべ中、ビタミンが圧倒的に不足するので摂取。
亜鉛は皮膚や粘膜機能の維持のため摂取(ブルべ中に効いているかはわからない。。。)
リカバリープロテインは夕飯の消化が仮眠中に終わらないので、仮眠中にアミノ酸と糖質を体に補給させる為に使用

〇カフェインタブレット
 突発の眠気対策。ただし、仮眠3時間前からは使わない。寝れなくなる。

〇アミノバイタルは100~150㎞で1袋
 肉などたんぱく源がブルべ中は減るのでその対策。あとお肉は消化に悪いのでたくさん食べれない。。。。

補給の摂り方

補給は200kcal/hr狙いでブルべの強度であればハンガーノックにならない(あくまで私の経験上)ので、下記のように補給。複数の経路から摂取できるようにした。ざっくりでいいのでブルべ毎に何をいつ、どれだけ補給したか、ガーミン様は大体の消費カロリーも出してくれるので、データにすると見えるかしやすいのでお勧め。

去年ブルべ始めたばかりの頃にとった消費カロリーと走行距離の関係
ばらつきがあるのは獲得標高と強度の影響。単純なグラフでも時間当たりの補給量の参考になる。

〇SPドリンク
糖質約100g×4kcal/g=400kcalを100~150kmで飲み切ると5-7.5時間で400kcal=53〜80kcal/h
〇ジェル、エナジーバー:だいたい2hrで一本 約75kcal/h
〇お菓子類:250-300kcalを大体200kmで食べる 約20kcal/hr
〇3食の食事:1食目安600-800kcal狙い 75kcal-100kcal/hr
〇PC,WPでコーラとか軽食食べる +α 
 合計:53+75+20+75=223kcal/hr+α

振り返り/反省

機材
構成には特に不満なし。強いていえばボトルをもう1サイズ大きくしても良かった。天気が良すぎた影響もあるが。
クリート先端が復路で折損。まだ使えると思ったが、新品に変えておけばよかった。

クリート先端がなくなった。。。

ウエア類
使い慣れたものにしたので不満なし。
PBP日本ジャージか、日本らしいジャージをもっていけばよかった。日本人と認識してもらいやすくなったのと
ジャージ交換という文化があることを知らんかった。。。。

荷物類
足りないと思ったものはなし。
マリンシューズは持って行ってよかった。履き替えるロスはあるが、走行時間のわりに靴ずれによる痛みはいつもより少なく感じた。
DHバーとの兼ね合いでサイドバックにしたが、もうちょっと使い勝手いいものがあれば変えたい。

サイドバックのジジ。DHバーあるとハンドル周りの収納が悩ましい、、、

仮眠所が私にとっては暑すぎたので、冷感シートが大変助かった。これがなかったら一睡もできなかったかもしれない。そもそも普段からクーラーを控えめにした環境で生活せねば。。。。


補給
持って行った補給は使い切った。お菓子は持っていきすぎて余った。全体としてハンガーノックにはならなかったので悪くはなかった。
食欲不振に備えてジェル多めにしたが、やはり腹持ちが悪いので、もうちょい固形物の補給割合増やしてもいい。
トレインに乗ると水分、ジェル補給が上手くできない。集団走行経験が浅い為、スキルUP必要
道中の補給になるが、PCのフランスパンのサンドイッチは異常に硬い。次回は遠慮。

以上、長くなってしまったので、次回、完走の為の準備編その2(トレーニング、走行作戦)に続く。

ランブイエ城

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