ドラゴンクエスト

ドラゴンクエストとわたしの出会いは、5歳頃だったと記憶している。

父がドラクエやFFなどのスクエニ作品が好きな人で、プレイする父の横に座ってよくテレビの画面を見ていた。

はじめて自分でドラクエをプレイしたのは小学3年生頃、10歳になったあとだったと思う。誕生日に3DSを買ってもらってから、狂ったようにゲームをプレイしていた。楽しくて楽しくてたまらなかった。中でもドラクエ9はいわゆる「世代」の作品で、たいへん思い出深い。4人パーティーで物語を進められるが、キャラメイクに凝ることが出来たのがすごく面白かった。ドラクエファンの中では不評なストーリーも、最後は泣きながらプレイしていた覚えがある。大好きな作品のひとつである。

その後、これまた父の影響でニコニコ動画に出会い、とある実況者にハマる。ドラクエナンバリング作品をひたすら自分なりにプレイしている方で、とてもとても面白かった。最近DMしてみたところ、お返事が来てフォローリクエストもきて、すごく嬉しかった。

それからというもの、実況者のプレイングを参考に自分でもやってみて……、というのを繰り返すうちに、全てのナンバリングを制覇してしまっていた。

その中でもドラクエ4は傑作だったと感じている。ドラクエにしては当時初めての試みだった「オムニバス形式」をとる作品だ。1章では勇敢な戦士ライアンと、かわいい相棒ホイミンが二人三脚で旅をする物語。2章では、おてんば姫アリーナと、お城の従者クリフト、ブライの3人がはちゃめちゃ旅をする物語だ。3章は、のんびり屋の商人トルネコが、愛する妻ネネのためにせっせと商いをする旅。4章はモンバーバラの踊り子マーニャと、その妹ミネアが、父の敵討ちに燃える旅。そして5章では、プロローグで惨い目に遭った主人公がプレイアブルキャラクターになる。各地に散らばる「導かれし者たち」を仲間にしていって、魔王を倒す構成となっている。

この物語の憎いところは、完全な悪者がいないところだ。これはドラクエ9にも共通している。魔王にも魔王なりのバックグラウンドがあり、完璧に憎める悪役が存在しないのだ。これは非常に良くできた物語である。最後は涙してしまうこと間違いなしだろう。

わたしはドラクエ4の中で、第2章が1番好きだ。本当に好きだ。おてんば姫アリーナは、城の自室の壁を何度も蹴破ってしまうほどのやんちゃっぷり。そして城の神官であるクリフトは、アリーナに密かに恋心を寄せる。その2人で旅をしてしまえば、アバンチュールが成立してしまうところだが、邪魔者とも言えよう城の魔法使い、ブライもついてやってくるのだ。その3人の会話がなんともゆるっとしていて幸せな気持ちにさせるのだ。最高です、未プレイ(の馬鹿野郎たち)は今すぐやるべきだ。

どれだけドラクエを語るのかだって?
それだけドラクエが大好きなのですよ。わたしの人生に多大な影響を与えたドラゴンクエスト。出会わなかったら今頃どう過ごしていたことか。想像もできない。

自分がピアノの譜面を自分で買ったのもドラクエ曲のものだった。すぎやまこういち先生の作る音楽が大好きで、あれ以上の音楽は存在しないとさえ思っていた。すぎやまこういち先生は、近年稀に見る天才だと思っている。今でも。天才の作る音楽は聴いていて飽きない。聴いたことの無いという諸君は、「おおぞらをとぶ」「おてんば姫の行進」「敢然と立ち向かう」「決戦の時」のどれかを聴いてみてほしい。どれもわたしが思う、いわゆる「神曲」というものだから。

そんなこんなで、ドラクエは素晴らしい作品だということですね。

大好きです、ドラゴンクエスト。
自分の子どもが出来たら、わたしも子どもの横で何の気なしにプレイしていたいと思う。それこそ、4とかかな。父もいちばん好きな3をプレイしていたからね。

楽しみだね、これからの作品も!


tanka
暗い部屋で点ける電源 
とかして輪郭 馬車をともにひきたい

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