お金のありがたみを嚙みしめるあーさん
十数年ぶりにアイシャドウを購入した
それはほんの二年前までその日に食べるものでさえ苦労していた私にとって、感慨深い出来事であった。
社会に出る女性にとって身綺麗にするためのメイクは必須だ。でも極端な話、ベースメイクをして眉を書いてしまえば最低限は整えることが出来る。
だからチークやアイシャドウは「美しく魅せることが出来るアイテム」であって「身綺麗にするためのアイテム」ではないので、どうしても購入の優先度が下がってしまいがちな人生だった。
今までになかった感情の芽生え
生活に困窮していたころの私の思考はこうだ。
目の前にある¥2000のアイシャドウが欲しい→¥2000あったら二日は食べていける→二日あったら二万稼ぐことが出来る→二万あれば家賃の1/3が支払える→アイシャドウは優先度が低いし辞めておこう
そうして最低限のものしか買わない人生を送っていた。大人として生きるというのはそれが当たり前なのだとも思っていた。
でもアイシャドウを購入した今の私はなんかうまく言葉に出来ないのだが
「人生すっっっっごく楽しい…!!」
欲しいものを手にした喜びから「また欲しいものを買うために頑張って働こう」という動力になるのを感じている。これが巷で言う「自分へのご褒美」なのか…とひしひしと噛みしめているところだ。
でもそれは落とし穴となりうる
こういう「欲しいものを買う」という概念を当たり前だと思って散財する生活をすると、必ず身を滅ぼすことになるとも思っている。
だって稼ぎは有限だが欲しいものは無限である以上、どこかでセーブしないといけなくなるのは確実だ。
だから「今の自分の身の丈にあった生活」を考えていこうと思う。それを決意表明するために今日は記事にしておきたかった。極貧生活の経験と思考癖は忘れず教訓にしていこうと思う。
おわりに
余談ですが、私の母は本当に苦労人でした。
自分の欲しいものもろくに買わず、私たち子どもに食べさせることに注力していた人生を送っていました。
最近少しずつ余力の出てきた私は、母にもちょっとした美容品をプレゼントしています。すると母は自分を労わることを覚えてどんどん「綺麗なおばあちゃん」になっています。
母も私も「自分を労わるためにお金を使う」という概念がなかったように思います。でも「自分を労わるためにお金を使う」と人生に彩りが出来ていって、今までとは違う世界が見えてくるわけです。
お金って本当に大事ですね。
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