見出し画像

小雪(しょうせつ)や風花ゆらりゆらゆらと

風花(かざはな、かざばな)は、晴天時に 雪 が風に舞うように降ることをいいます。出会うと、冬を感じます。

二十四節気【小雪】に入ります。
文字通り、小雪がちらちらと降りはじめるころです。「小とは寒さまだ深からずして、雪いまだ大ならざるなり」。つまり、それほど雪は多くない時期です。暦便覧では「冷ゆるがゆえに雨も雪となりて下るがゆえなり」とあります。
北国や山岳地帯から、そろそろ雪だよりが届くころ。

冬の六つある節気を三分割して、初冬〔立冬(11月7日).【小雪】(11月22日)〕/ 仲冬〔大雪(12月7日).冬至(12月22日)〕/ 晩冬〔小寒(1月5日).大寒(1月20日)〕とします。

立冬と冬至の間に、小雪と大雪(たいせつ)があります。しだいに冬が深まり、雪がひんぱんに降るようになっていきます。12月6日まで。

小雪 Shōsetsu 「Virgin Snow」「Chilly Season」
“Rain becomes Snow.”
“A chill wind starts blowing and the first snow falls.”
〔chilly;寒い 冷たい〕November 22-December6

        …………………………………………

七十二候の【虹蔵不見】に入ります。
「にじかくれてみえず」と読みます。一年を72に分ける七十二候の58番目です。二十四節気「小雪」の初候になります。
雨の水滴がプリズムの役割をしてできるのが虹です。雨が少なくなるこれからは、虹が見えなくな時期です。11月26日まで。

二十四節気「清明」の末候「虹始見(にじはじめてあらわる) 4月15日」に対応しています。季語は「龍天に登る」です。

虹蔵不見 Niji kakurete miezu
“Rainbows hide.” 〔hide;隠れる〕 November 22-26

虹の元
車走らせ訪ぬれば
港の淵に龍潜みたる

昔、虹は龍が天に登る姿だと思われていました。虹蔵不見の「蔵」には、かくれる、ひそむという意味があります。「龍淵に潜(ひそむ)」は、秋の季語です。

古くからの友人、外山久一郎さん(通称Qちゃん、フェイスブックもあります)の招待で、晩秋に夫婦で佐渡島に遊びにいきました。両津港で虹が海から立ち上がってました。幸運の瑞兆のように。

琵琶湖のほとりの草庵にて
時を生きる旅人 
#エッセー #物語 #二十四節気 #小雪 #七十二候 #虹蔵不見
#佐渡島 #俳句 #短歌 #地球暦 #ローカル七十二候マラソン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?