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3DCGデザイナーの私がユーザー体験を重視する理由

Synamonでデザイナーをやっている徳永です!(@MarinaCG666)

半年くらい前からずっと「デザインチームのnoteをつくりたい」と思っていたのですが、ようやく、ようやくスタートできました!!!
Synamonのことを色んな人に知ってもらいたいという気持ちもあるのですが、とにかく「VRのおもしろさ」を伝えたい。
私たちがVRのおもしろさをデザイナー目線で発信することは、VRの普及にもつながるんじゃないかと思うんです。
3DCGやUI/UX、ユーザー中心設計を取り入れたプロダクト開発の話から、最近Synamonで作った作品たちまで、いろいろな話題で書いていく予定なので、気軽に見に来てください!

で!今回お話したいのが、
3DCGデザイナーの私がユーザー体験を重視する理由です。
その経緯を順繰りお話させていただきます。

CGデザイナーからVR空間のCGデザイナーへ

Synamonに入社する前はCMやPVの映像制作会社で働いてて、いわゆる映像系のCGデザイン/モデリングをしていました。Synamonの仕事はCGデザインの中でもいわゆるゲーム系のモデリングに近いんです。同じCGでも全然違うんですよ!なので、入社当初は学びながら作っている状態でした。(映像とゲームの作りの違いについてはこちら)

モデリングよりもさらに難しかったのがVRでユーザーが実際にその空間を活用するということを考えて作るのに苦戦しました。

本当の建築士とかにならないと難しいのでは?とも思いました。
でも「そーゆー作りはゲームも同じっぽいぞ?」ってことに途中から感じ出して、そのきっかけはこの講演会の資料です!↓
UE4背景アーティスト勉強会 背景ワークフロー解説

ゲームの空間もユーザーが快適に歩けるように設計されていて、かつそれが面白い体験になるように考えつくされているのです。CGの見た目のクオリティも大事だけどユーザー体験もかなり重要なんだってことに気づかされました。

なのでVRの空間を作る際は、何人くらいで?どんな用途で?どんな動きをする?とかの情報をしっかり得てからモデリングに入るようにしました。またプロトで簡単に箱を並べて、このくらいの大きさ・天井の高さならどうだろう?閉塞感感じる?思った動き出来る?などをチームやお客様とレビューしながら作るようにしました。

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ここから少しずつユーザーの体験について興味が出てきました。

VR空間内の体験(UX)とそれをチームで作る難しさ

「NEUTRANS BIZ」という名前で(現在は「NEUTRANS」)プロダクトを作り始めたときは、CGをやるだけじゃなくVR空間内のUIにも携わるようになりました。今までCGしかやってこなかったので、ここでもかなり苦戦してあらゆるUIの作り方を学びました。

またいろいろやっていく中で、
VR空間のCG部分とその上に乗っかるUI部分込みで1つの部屋(体験)として成立するんだ!とふと気づきだしました。

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今までCGのモデリングで『部屋』という空間を作っていたつもりだったのですが、ユーザーからしたらその上にもっかるもの込々でその部屋での体験なので、いくら部屋のモデリング良くてもその上のUIとか機能のことを考慮されてないといい部屋にはならないだと思いました。

またそれらをチームで認識するのも大変で、エンジニアさんもこれを理解しながら一緒になって共通認識を取りながらやるのは本当に難しかったです。

(今思えば)チーム内でもお互いに思い浮かべてる事に少しずれがあったり、ビジネス陣からお客さんの情報を聞いても感じきれない部分が多々ありながらも開発を進めていきました。

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ユーザーストーリーマッピングの本の写真の話

こうしてCGモデリングからUIまでをやれるようになり、エンジニアさんとも一緒になってプロダクトを作ることは自体はシンプルに楽しかったです!
何よりユーザーの体験について考えれるようになり、面白みに気づけたことは自分の中でも大きな変化でした。

なのでその頃はUXという言葉に関わる本やイベントなどに出まくって、どうしたらVRでお客様の真に望んでいる体験を実現できるのか?どうチームでうまく動けるのか?UXって何だろう?っていろんな思いを巡らせていました。

そこで出会ったのが『ユーザーストーリーマッピング』という本です。

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この本の中でなるほど!!と思った話があります。
そこには一枚のバケーションの写真がのせられてました。

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この写真を見て「かわいい娘さんだね」と普通の人は思います。
でも実はこの写真を撮ったお父さんは、「何時間も車を走らせ、子供たちから文句を言われながらもビーチについたら最高な景色が広がっていて、奇跡的にウミガメも見れた」とあらゆる体験をしての1枚だったのです。
この写真の細部にはたくさんのことが含まれていて、他人が見てもそこまで読み取れないだろという話でした。

この話を見てなるほどなーと心底思いました。今まで私はこの写真ような情報だけをユーザーの情報だととらえて開発をしていたんだろうなと感じました。もしかしたらチームメンバーもそうだったかもしれません。

実際にユーザーとなるお客様に話を聞くときも同じで、今話している言葉の裏側には本質的な問題が隠れていて、お客様でも気づけてないニーズや課題があるんだと思います。
またそれを解決した先にはどんな体験をしたいのか?どんなことを感じたいのか?を私たち開発は読み取る努力をすることでいい体験が生み出せれるんだろうなと感じました。

「3DCG×UX」の掛け合わせができるデザイナーを目指します!

こうして私はCG→UI→UXという順で、ユーザーの体験に対して興味を持ちだして今もまだ模索中です!

ゆくゆくはUXデザイナーとしてやっていきたいのですが、まだ私自身UXデザイナーさんとお仕事もしたことなくて、独自で勉強中です。今まさにGoogleのUXコースとかもやってます!

そのあたりの話も今後発信できたらと思いますので乞うご期待ください!

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