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【日常からの学び】BBQイベントの集客をマーケティング視点で振り返る(9segs)

目次
1.三連休にBBQイベントを開催しました
2.BBQイベントの集客をマーケティング視点で振り返る
3.最後に

1.三連休にBBQイベントを開催しました。

10/9は「スポーツの日」つまり今週末は三連休
と言うことで、BBQしてきました!
お肉も野菜も焼きそばもたくさん食べて美味しかったです☺︎

私は最近、「地域活性化」と「繋がり創出」を目的とした団体「みんなのASOBI」の活動に運営メンバーとして関わらせていただくようになり、
今回のBBQは「みんなのASOBI」が主催するイベントでした。

みんなのASOBIとは

・定期的にスポーツイベントを開催
・イベントには誰でも参加OK(参加者は10代〜50代まで幅広い)
・バスケまたはフットサルがメイン
 (時々、ボッチャやモルックなどのマイナースポーツも開催)
・講師が初心者向けメニューを考案
・活動拠点は静岡県焼津市

今はスポーツイベントを主軸に活動していますが、実は以前は、カフェ会、ラフティングなど、様々なイベントを行ってきました。
それは代表の「みんなのやりたいことを実現したい」という想いからきています。

そして今も代表のその想いは変わらず、いつもイベントに関わってくれるメンバーの「BBQしたい!」という声を形にするため、BBQをすることになりました。

BBQイベントの開催にあたり、必ず必要になってくることに「集客」があります。
正直私は、きちんと集客できるか少し不安に思っていました。


結果

結果として、私の予想を超える多くの方にご参加いただくことができました。

ここからが本題です。

参加者の中には、過去にイベントに参加してくださっていたけれど、ここしばらくお会いできておらず、今回3年ぶりに参加してくださった方もいました。

実はこのような方が、今回のイベントの真のターゲットだったのです。


2.BBQの集客をマーケティング視点で振り返る


このBBQ集客をマーケティング視点で考えるにあたり、「9segs」というフレームワークを使います。

9segsとは

9segsとは、顧客を「購入心理」と「顧客行動」という2つを軸として9つのセグメントに分解するフレームワークのことです。
各セグメントに合わせて、「WHAT(誰に)」と「WHAT(何を)」という顧客戦略を立てることで、適切なターゲットに効果的な価値を提供します。
また9segsは、セグメント同士の比較により、購入心理や購買行動要因を比較して検討することができるため、顧客を他のセグメントに動かすための戦略・戦術が分かります。

9つのセグメントはこちらです。

9segsのセグメント分け

例えば
商品を知っていて、使ってみたいと思っているが未購入
→積極・未購入
以前商品を使っていて、また使いたいと思っているが、外的要因(例:友人の反対)により利用をやめた
→積極・離反
商品を使ったことがあるが、次は他社製品を選ぶ
→消極・一般
商品が大好きなわけではないが、それしか売られていないのでいつもそれを使っている
→消極・ロイヤル

少し補足すると、
 一般→現在も使っている   
 ロイヤル→高頻度で使っている

 積極→その商品を次回使うことに積極的 
 消極→その商品を次回使うことに消極的    と分けています。

顧客がどのセグメントに位置するかは、大きく3つの質問を通じて分類できます。

Q. その商品を知っていますか
Q .その商品を使ったことがありますか(現在は?頻度は?)
Q .今後、その商品を使いたいと思いますか

このようにしてセグメントに分けたら、
「積極・一般にいる人はどのような属性・状態・心情だろうか?」
「消極・ロイヤルにいる人がどのような属性・状態・心情だろうか?」
顧客理解を深め、誰にどんな価値を提供すればいいか、という戦略立案に進んでいきます。
9segsは、深い顧客理解のためのフレームワークです。


話をBBQ集客に戻します。
今回のイベントに参加してくださった方のセグメントと、その方に対する戦略を実例で一つご説明します。

A さん
・静岡東部在住
・過去に何度もイベントに参加していたが、ここ数年は参加していない
・またイベントには参加したいと思っている

Aさんは「積極・離反」に当てはまります。
ではどうしたらAさんはイベントに参加(したいのに)できないのかを考えた時、このような仮説を立てました。

仮説:開催拠点が居住地から遠いから、来るのが大変なのではないか


実は以前のみんなのASOBIの活動拠点は静岡県東部。
現在の活動拠点である焼津は、静岡県西部に位置しています。

訪れた事がある方はご存知かと思いますが、静岡県って、すごく横に長いんです(笑)県内を横に端から端まで移動しようとしたら、車や電車で何時間もかかります。以前の活動場所から現在の活動場所までも、電車で1時間以上かかってしまいます。

そこで、この仮説を検証するために、以下のように決めました。

検証方法:開催地を静岡県東部にする


結果、Aさんはイベントに参加してくれました。
そしてイベントの際Aさんに「どうして参加してくださったんですか?」と聞くと、「最近の活動は遠くなっちゃって行けなかったけど、今回のBBQは開催場所が近くだったから!」と仰っていました。

これで仮説が合っていた事が判明しました。

このように9segsは、顧客を状態・心理別にセグメントを分け、顧客起点のマーケティング戦略を立てるのに役立ちます。
大切なのは、顧客起点で深い顧客理解をする事です。


【補足】
各セグメントに分けた後、セグメントごとの顧客の属性や状態、心理において仮説を立てることになりますが、その際は、仮説が独りよがりにならないように、きちんとリサーチをすることが大切です。
(今回は小さなイベントでしたので詳細リサーチは省いています)
顧客データやインタビューをもとに、顧客起点で考えることで、より精度の高い仮説を立てることができます。

さらに9segsは、セグメントごとの割合を他社のものと比較することで、自社の強み・弱みや参入余地がどこにあるかが見えてきます。
気になった方は、ぜひ9segsをより調べてみてください。)

3.最後に

このようなマーケティングは、仕事だけでなく日常生活の中に生きていることがたくさんあります。気づかないうちに実践していることもあります。

ただ、その仕組みをより理解することで、仮説と検証の精度を上げたり、再現性を高めることができると思います。

私は、自分が普段何気なくとった行動や無意識レベルの判断に関して「なぜ今自分はこうしたのだろう」「これいいな、と思ったのだろう」とふと考えたところから、マーケティングって面白いなと思いました。


最後に大切なことをもう一つ。

私は、みんなのASOBIの運営メンバーとして、 

  • 人と人の繋がりを作る

  • 居心地の良い場所を提供したい

という想いで活動に携わられていただいています。
よかったらぜひインスタグラムを覗いてみてください。
そして興味を持っていただけたら、ぜひ、一緒にスポーツしましょう!


最後までお読みいただきありがとうございました!


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