猫の国

ある夜のこと、その日は仕事が長引きいつもより帰りが遅かった。駅へと向かう道は人気がなくもの寂しい。道の脇に猫がいる。近寄ると、猫はスルスルと歩き出し、前方の車の下に潜り込んだ。覗きこむ。猫はいない。「車の下には猫の国の入り口があるんだよ。」声がして振り返ると、そこには別の猫がいた。

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