見出し画像

僕の命は氷でできている。(140字小説)

僕の命は氷でできている。命は体によって守られているので、物理的に暑かったり、熱っしたりすればもちろん溶ける。溶ければもちろん、僕は死ぬ。だから僕は、体を冷やす特別な服を身につけて暮らしている。不便ではあるが、不幸であるとは僕は思わない。人間、誰だって少しくらいの不便はあるものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?