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和菓子店が廃業に追い込まれる理由の一つに。

和菓子店が経営危機に陥って、廃業を余儀なくされているというニュースを見た。とても残念だ。ぼくは京都に生まれたので、和菓子店は必ず近所にあった。自分の家、おばあちゃんの家、おばさんの家、お客さんが急に来ても、ちょいと買いに行って、美味しいお茶とともにもてなせる。和菓子はごく普通のおやつだったのを記憶している。
今でも京都に行けば、百貨店などで求め、六月になれば水無月という季節限定の和菓子を買って帰る。


ちょいと情報だが、虎屋の羊羹は東京発だと思いの方もいらっしゃるだろうが、実は京都が発祥。東京遷都ともに東京へ。


ところで、和菓子と洋菓子とは、もともとの出どころが違う。詳しくはわからないけれど、和菓子は茶の湯の菓子であり、洋菓子は食事のデザートが発祥だと思う。たぶん諸説あるのだろうが。

そして今、洋菓子は、日本の文化的発想のお茶菓子としても発達した。コーヒーや紅茶のお供とともに闊歩して行った。
洋菓子は華やかだし、和菓子に比べれば、バリエーションが多い。
和菓子が少しずつ衰退していくのは想像ができる。

お茶菓子の「飲みもの」が決め手になって洋菓子が右肩上がりで、和菓子が下がっているとぼくは推測する。

コーヒーや紅茶という飲料は、品質や産地にこだわり、飲み物の文化を築いていっている。一方、和菓子が添えられていた日本茶は、進歩にブレーキがかかった。

それは、日本茶の茶葉そのものが原材料になってしまって、茶葉がコーヒーや紅茶のように前に出ることがなくなった。例えばペットボトル飲料の茶葉、抹茶商品の茶葉という原材料にとどまってしまった。そして和菓子じゃなく、抹茶菓子だけが発展した。

日本茶が和菓子衰退の一つの理由だと思った。

ただ、日本茶はいいものが出ている。作り手も頑張っていいものを作っている。前に出ていないだけで探せばいいものがある。
美味しい淹れ方を知らない人が多いのも事実だ。

和菓子がこれからも今の時代にも合うように発展して行けばと願うのです。


#コラム #和菓子 #洋菓子 #抹茶 #日本茶  

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