2月28日発売AIとの結婚できる時代を描いたSF小説「ぴぷる」について色々

2月28日にAIと結婚できる時代を描いたSF小説「ぴぷる」が発売となります。

もともと雑誌、ダ・ヴィンチで連載していたのですが、今後の展開を考える中で考えることがあり連載していたものから加筆して小説を仕上げました。

ぴぷるは、私の中で圧倒的勝負作です。気持ち的な面でも、思考実験的な意味でも、これ以上のものは今は書けないし、自分が持てるもの全てを尽くした作品なので、ぜひ読んでくいただきたいです。

物語の導入は以下になります。

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【ブログ】

取引先の病院で仲良くしてもらっているおばあちゃんから「息子が出来たのよ〜」と写真を見せてもらった。
「娘さんが結婚でもしたんですか?」と聞くと、どうやら「息子」として今流行りの人型汎用AIを迎え入れたらしい。 テレビで見たことはあったが、実際に人型汎用AIを家族に迎えている人の話を聞くのはなにげに初めてだったので、時代はここまで来たのか、と驚いていた矢先。さらに驚くべき事件が起こった。
友達と立ち寄った居酒屋で、偶然大学時代の友人Sに「嫁」を紹介されたのだ。友人Sは、一言でいうとオタクっぽい奴である。大学時代も女性といるところを見たこともなければ、先月の同窓会でも女の影など一切無さそうであった。しかし、どういうわけかSはヴィクトリアズシークレットのモデルにいそうなアメリカンな金髪美女を連れていたのだ。
レンタル彼女か何かか?と思ってSに聞くと、どうやら「彼女はAIで今月結婚したんだ」とのこと。
AIと恋愛する、これもテレビでは見かけたことがあったがまさか自分の周りにもそんな猛者が存在していた、という事実に僕は驚きを隠せず黙りこんでしまった。Sは今では嫁同伴でAI愛好家の会にも顔を出しているようで、社会的にもAIの進出はじわじわと市民権を得てきているのかもしれない。
Sにおすすめされた性交渉機能搭載の人型汎用AIの購入サイトをみると、そこには見目麗しい男女AIの姿が。どうやら顔もカスタマイズできるようで、僕は早速好みのタイプをカスタマイズしてみた。するとそこに、僕が長年追い求めてはいたが一度もこの目で触れたことのない完璧な女性が映し出されたのだ。世の中を見てもAIを家族に迎え入れるということには賛否両論あるだろうが、映し出された女性を見た瞬間生まれた心の高鳴りは紛れもなく本物であった。
もし、彼女がそばにいれくれたらどれだけ日常が華やぐだろう。気がつけば僕の頭の中はそういった妄想で埋め尽くされていた。

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主人公である31歳サラリーマンの摘木健一は、物語の冒頭で「AIと結婚を決めた理由」をブログに綴ります。2036年は人型AIがある程度の市民権を得ており、人型AIを子供として迎える夫婦、AIと結婚する人も出てきました。しかし相続、養子縁組などに関する法整備はまだ整っておらず、婚姻関係を結ぶことができる、という法案だけ数年前に通った程度。また「AIに人間社会参加権を持たせるべきではない」という反AI思想を掲げる団体も存在しており「AI」に関する考えは人々の間でも大きく分かれている、という時代です。

そう言った時代が到来した、ということを仮定した時に「人間の(心)に起こる可能性」をいろいろ描いた作品になります。

「AIには心がなくて、人間にはある」というAI vs 人間 的な図式ではなく「AIによってさまざまな欲望が達成された時に、変わっていく人間関係の形やアイデンティティー」について哲学的に考察した、という表現が近いと思います!

AI監修を担当してくださった東京大学松尾豊研究室の松尾豊特任教授も帯コメントで「哲学とAIの最適な入門書」とおっしゃってくださり、AIが普及した場合に起こり得そうなことの一部を人間目線で(当たり前か……)で書いた小説となります。ホラーやスリラー的展開も思い浮かびますが、ヒューマンコメディーなのでレーザービームで焼かれる、というような残酷描写は一切ないので安心してご覧いただけます。


また、WEBドラマで主人公・摘木役を演じてくださった声優の梶裕貴さんからも帯コメントをいただきました!「AIをフックに人間の本質が見えてくる」という素敵なコメントです。深く読んでくださって本当に嬉しいです。

WEBドラマはこちらから聞けます→「耳で楽しむ小説ぴぷる」


2月28日発売ですが、2月28日までにカドカワストアにてご予約いただきますと4月13日開催の「ぴぷる祭り〜豪華朗読劇とトークショーイベント〜」にもご応募できます!

梶裕貴さんと八代拓さんによるオリジナル脚本の朗読劇と、キャラデザを担当してくださったアニメーターの田中将賀さんをお迎えしてのイベントになります。私も登壇させていただきます。

応募締め切りは2月28日になります!!!

応募はこちらから→カドカワストア

全国の書店さんに並ぶのは、2月28日から順次となりますので皆様ぴぷるをよろしくお願いいたします!!!


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「まいにち哲学」


■第五回京都本大賞受賞。一度きりの人生について考える、哲学エンタテイメント小説 「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」


■オンラインサロン

DMMラウンジ「この哲学がスゴい!」

https://lounge.dmm.com/detail/242/












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原田まりる

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