ローフードの概要


ローフードは主に【未調理・未加工の食べ物を食べる食事療法】の一種です。

ローフードの定義は広く、その人のライフスタイルや考え方次第で、場合によって果物・野菜・ナッツ・種子類・卵・魚・肉・乳製品など様々なものをローフードと呼ぶことができます。

英語に直すとRaw Food(生の食べ物)ですので、その名の通り、馬刺しも刺身も生卵もローフードです。

【日本ではローフード=生菜食、生のベジタリアン食】という認識が通例ですが、海外では上記のように、様々な生の食べ物がローフードにあたりますので、日本で指すところのローフードはローヴェーガンフード(Raw vegan foods)と表記すると誤解を防げるかと思います。

以前、アメリカでローフードを食べようと思ってレストランで「ローフードはありますか」と訊いたところ、「寿司のこと?」と返されました。

私が日本人だったので、生魚を食べたがっていると思われたのでしょう。笑


また、発芽した種子や、味噌・コンブチャ・チーズなどの発酵食品も含めてローフードと呼ぶ場合があります。

低温殺菌や均質化(ホモジナイズ)された食品と、化学肥料や農薬・有機溶剤・食品添加物を使って生産・製造された食品はローフードに含めないのが一般的です。

均質化とは、牛乳を生産するときに一般的に行われるプロセスで、大小の粒子で成り立っている脂肪分を、装置を使って均質な小さな粒子に作り変える作業です。

ホモ牛乳、ノンホモ牛乳という言葉はこのホモジナイズをされたものかされていないものかという分類における表記です。

吸収率が上がり、消化が良くなるそうですが、ローフードにおいては、人工的で不自然な加工は避けるべきとされています。

日本で流通している多くの牛乳は高温で殺菌処理や均質化されたものですので、スーパーなどで売られている牛乳はローフードではないということです。


ローフードの種類 ローヴィーガン(Raw vegan) ロービーガンフードは未加工の、48度未満で加工された生の植物性素材のことを指します。

生の果物や野菜・ナッツ・種子類・発芽した穀物やマメ科の植物を含んでいます。

ロービーガンのカテゴリーの中には、フルータリアン、ジュースタリアン、スプラウタリアンといったより特徴的な食生活を選ぶ人々もいます。

フルータリアンはフルーツを中心に、ベリー類、種子類、ナッツのみを食します。

日本のフルータリアンで有名な中野瑞樹さんをテレビなどで見たことがある方もおられるのではないでしょうか?

カシューナッツやオリーブ油なども、本木性ナッツ、果実系油ですので、広義では果実に分類されるそうです。

ジュースタリアンは生の植物性素材を絞って作ったジュースを飲む人々です。

スプラウタリアンは主に発芽した種子(アルファルファやブロッコリーの新芽など)を食べています。


生の動物性食品 未調理・未加工の動物の筋肉や消化器官や生卵、生の乳製品など、生で食べられる動物性の食品がローフードに含まれます。

また、ピータンや発酵させた肉や魚や貝類もローフードの一種と呼べます。

以前流行ったパレオダイエットは、旧石器時代の原始人が上記のような生肉をメインとした食事を行なっていたことから発案された健康法でした。

伝統的なアボリジニの食事も、生の肉や内臓などが中心となっています。

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