見出し画像

「パシフィック・リム:アップライジング」がダメな(個人的な)理由


ギレルモ・デル・トロ、デナイト!(監督名繋げただけ)


前回は
ダメな続編映画の特徴を上げましたが、実際はこの記事を書くためでした!


ハッキリ言ってガッカリしたぞ!
「パシフィック・リム:アップライジング」!
カタカナだと長いぞ!
「パシフィック・リム:アップライジング」!
どの辺がアップライジングなのか言ってみろ!
「パシフィック・リム:アップライジング」!



この映画で良かったのは……

1.戦闘シーンが明るい!

以上!



この映画でダメだったと思うのは以下の点。

1.新キャラの名前が覚えられない・感情移入出来ない
2.イェーガーが色違い・武器違いにしか見えない
3.「ドリフト」の要素が薄い
4.音楽がヌルい
5.前作からのキャラが不憫
6.ここ日本?
7.カイジュウがただ気持ち悪い
8.振り返ると好きなシーンがない



1.に関して物語のベースとして、イェーガーを操縦するには基本的に二人必要。そのため、イェーガーを多く出すと沢山のイェーガーパイロットが必要になる。そして今作にはイェーガーが五体!そんなに出てきてた!?
そのため、イェーガーパイロットは多くなってしまうのは分かる。
ただ、イェーガーパイロットが「訓練生」ってことしか分からず、それぞれの関係性がこの映画を見ただけでは分からない。
前作はイェーガーパイロットの関係性も絶妙で、セリフ等で説明されなくても絆の強さがなんとなく分かったりしたものだけど、最後まで今作は「どういう関係?」というのが多かった。
主人公はキャラの付け方も疑問。戦う理由も明確じゃない。(とりあえずマコの弔い合戦ぐらい?)
上記の理由で主人公に感情移入出来ない。
主人公に感情移入出来ないって、物語として致命的だと思うんですけど!



2.もまあ、PPDC(環太平洋防衛軍)の多国籍軍色が強くなり、さらには国の特徴を出すとアレやコレや言われる時代なのもよく分かる。
でもさー。個性あってのイェーガーじゃない?
事実、前作のイェーガーはカタチもコンセプトもそれぞれ個性的で見るだけで楽しかったじゃん。
割と真面目に今作のイェーガーは色違い・武器違いにしか見えない。
そして名前。どの機体がどれだか、あんな短い説明で覚えらねえよ!
せめて、最終決戦時前に「俺はあの機体に乗る!」とか言ってくれたらまだ違ったかも。


3.「ドリフト」は前作では物語の核になっていなかったっけ?主題歌も「DRIFT」だったし。
「ドリフト」の強さがイェーガーの「強さ」に直結してたし、パイロット同士も兄弟や親子、そして恋人?など関係性が解りやすかった。そして、強い「ドリフト」があったからこそ、前作のラストシーンでローリーとマコがおでこを当てるだけで込み上げてくるものがあった。
今作でもちゃんとドリフトが上手くいかなくてイェーガーが立つのさえ難しいという描写もあったのに、どうして最終決戦であんなことに……。
「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」って思った。真面目に。
次回作ではイェーガーはみんな無人機になってるでしょ〜。



4.の音楽に関してはリメイクされたテーマ曲以外印象に残らなかった。
前作のあのテーマ曲は流れると「うぉっ!」ってなって体温上昇するのに、今作は「ああ。はいはい」って感じ。
前作のテーマ曲は「ザ!鉄腕!DASH!!」のDASHご当地PR課や他のテレビ番組にも使われるぐらい市民権があるのに。
今作のテーマ曲も印象的に使われたのは、一回だけ。
分かるよ!テーマ曲を使い過ぎるのはクドくなるから使いたくないってのは!
ただ、それ以外の音楽が全く印象に残らないのは、いかがなものかな。
音楽が全体的にヌルい。



5.についてはあまり喋るとネタバレになるので……。
ただなぁ。前作で良かったのはイェーガーパイロットはイェーガーで戦い、オタク博士の二人が陰から頭脳?を使って戦い、それがカイジュウ殲滅に繋がったワケじゃないですか。
肉体と頭脳、陽と陰、表と裏みたいな対比もあったワケで、そこが物語に深みを与えたワケじゃないですか。それがないのはなー。
今作もオタク博士二人が世界を救うって思ってたのになぁ……。
あとマコ……。GONE TOO FAST ……。


6.についてはやれ「あんな漢字使わない」だやれ「エキストラの顔が日本人じゃない」とか言われてるけど、そこが問題じゃない。あの映画に出て来た東京が違って見える最大の原因は道路だ。
あんな幅の広くて真っ直ぐな道路が東京にあるか?区画が碁盤の目の様になっているか?
都市計画を考えたら大きな道路は残るはず。(今作以前にカイジュウによって都市が完全に破壊されたために都市計画をやり直し、道路を全て作り直した可能性もあるが)
だから現在の主要道路だけでも残し、建物を高層化し近未来化した東京を作ればそれなりにリアリティのあるものに見えたはず。
そしてせっかくの東京なんだから、東京タワーかスカイツリーを破壊しろや!スカイツリーぐらいは未来でも残ってるやろが!


7.は文化の問題かと。
カイジュウは西洋だと「Creature」または「Monster」になるけど、日本だと巨大な妖怪。前作はしっかりそれを分かってカイジュウを創っていた。
しかしなんだ今作のクリーチャーは。ただ気持ち悪いだけ。
チタノザウルスみたいな「怪獣」はやっぱりハリウッドには作れないんだろうな。


8.は一番問題かも。
前作はロケットパンチ(エルボー・ロケット、あるいはペガサス流星拳)、タンカーでブン殴る奥の手ソードとゼロ・グラビティ状態無茶苦茶な着地「欲張り4点セット」の香港戦が大好きなシーンでした。
さて、今作にはこのシーンを超えるシーンはあったかな?シドニー戦?シベリア戦?それとも東京戦?
ないね!



本当に今作の脚本は「ターミネーター3」以降のターミネーター並みに「これからどうするの?」といった感じで続きが書きにくいと思う。



さて、このままの物語の世界線で続編が作られると……。


・ハンニバル・レクター博士かと思ったら、ニュートン・ガイズラー博士だった。
・出てくるイェーガーは全て中国製だ。
・シャオ社長がゴットリーブ司令官の嫁になってる。
・新しいジプシーが最後にドッカーンって。
・そしてイェーガーパイロットがみんな爆発メイクして大円団だ。
・雪合戦でカイジュウと戦う。



すみません。ネタに走りました。鉄拳風味です。
「こんなパシフィック・リムは無理だ」でした。



制作費はペイしたみたいだし、作られるんだろうなぁ。続編。(遠い目)
遊園地のアトラクションにはいいと思うよ!パシフィック・リム!(さらに遠い目)
やっぱり監督はギレルモ・デル・トロでないと!(最初の伏線回収)
「アトランティック・リム」って面白いかなぁ?(死んだ魚の目)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?