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G20大阪サミットが終わって早一ヶ月

G20大阪サミットが終わって早一ヶ月。

すでに思い出になるが、当時の様子をもう少し。

初めての日本開催G20。大阪では、徹底した警備体制と交通規制の中、世界のリーダーや世界国際機関の代表など軽く3万人が大阪へ到着した。学校も商売も臨時休業となった。


メイン会場となった「インテックス大阪」には、世界41か国、約6000人の報道関係者が集結。センター中心の「共用ワークングスペース」の広いフロア一面には、記者たちが作業するための1200席が用意された。このスペースは期間中24時間オープンし、世界各国から記者やテレビクルーなどが集まっていた。


センター内には「ライブキッチン」も設けられ、日本の料理、特に大阪のソウルフードがふるまわれた。串カツ、たこ焼き、お好み焼きの他にミルクの濃厚ソフトクリームも記者の間では人気であった。着物姿で英語での接客も素敵であった。


一般車もタクシーも自粛が呼びかけられ、結果大阪市内の交通量はまばらな状況であった。台風発生で激しい雨と風の影響もあっただろう。NHKの取材を受けたタクシー運転手はこのタクシーの台数が少ない状況を「予想的中」と語った。「少ないタクシーの台数と気象影響で結果、私の売上は大満足」と。


周到に準備され、完璧に遂行された警備と大阪市民の協力のおかげで、安全で平和的なG20サミットであった。


そんな中、私の乗るタクシーの前を、突然携帯電話で会話しながら自転車で走行する大阪のおっちゃんが飛び出して来た。運転手は叫んだ。「危ない!ああいうのがテロリストや!」。安心安全の3万人警備体制の中、テロなど無縁の日本大阪G20。期間中私が遭遇した最も危険な場面は、大阪おっちゃんの自転車運転だった。


来年の2020年の11月次のG20サミットはサウジアラビアで開催。アラブ諸国で初となる。来年はサウジアラビアで会いましょうと記者は会場を後にした。

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