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続けることは良いことか?やめることももっと大事にしよう

野本響子さんの日本人は「やめる練習」がたりてないを読みました。


まさにこの本のもとになったツイートで、野本さんのことを知りました。
2019年5月からはnoteの有料マガジンも購読しています。

日本って続けることが美徳とされてますよね。やめると、我慢が足りないとか根性がないとか言われます。だから多くの人はやめる経験をしないまま社会人になり、やめる選択ができないまま、精神を病んだり過労死するケースが出てくる。

やめることがむずかしいのはなぜか


わたしも新卒で入った会社をやめるまでは、なにかをやめた経験ってほとんどなかったと思います。やめなきゃよかったなという気持ちと向き合ったこともなければ、やめてみたらその余白で良いチャンスがつかめたと実感したこともない。やめることは怖いし、むずかしいと思っていました。自分の人生を引き受ける練習が圧倒的に足りていませんでした。

やったことはわからないから怖いですよね。やめるのがむずかしいのは、やめたことがない人がほとんどで、やめることにマイナスイメージがつきすぎてるんじゃないかなと。

だから、マレーシアみたいに辞めることに対してポジティブなのはいいなぁと思いました。野本さんの本では「マレーシア人はすぐやめる。マレーシアでは、やめる=あわなかっただけ」ということが書いてあって、これくらいカジュアルにやめられたらラクだよなと。

そうしたら、日本みたいに

「わたしは我慢しているんだからお前も我慢しろ」

なんて意見は出てこないはず。

もっと社会全体が、やめることは当然だと受け止める必要があると思います。やめることに対するイメージを変え、やめたあとの受け皿を作る。やめる勇気なんて本も出てるくらいですから、本当に多くの人がやめることに多大なストレスを感じているわけです。

本人の選択を尊重するマレーシア教育

やめたことがないからやめられない日本と比較して、マレーシアはどうでしょうか。

本で紹介されている、マレーシアの教育が素敵でした。子どものころから自分で選択する機会を与え続けてくれるのです。

マレーシアでは、修学旅行に行くかどうかすらも自分で決める。
クラブは短期間で変えることが推奨され、まんべんなく試して自分の適性を見るチャンスがある。
新しいことに積極的に挑戦し、トライ&エラーをする機会がたくさんある。

そういう選択の積み重ねで、自分のことをよりよく知れるし、相手の選択も尊重できるようになれそう。決めるのって面倒くさいなとか、意外に大変なんだなって気持ちも味わえる。

自分で決めるってすごく大事なことなのに、日本では選択する機会が極端に少ない。修学旅行に行かないなんて選択肢はないし、クラブ活動は一度決めたら変えられないし、やめることもできない。細かいことまでルールが決められていて、そこから外れることが許されない。

そういうものだと思ってたので、大人になってからも「やれと言われたらやらなきゃいけないし、一度参加したものは途中でやめちゃだめなんだ」と思ってました。新卒入社した会社も、やめるまでは相当苦しかったです。(まぁ半年でやめたんですが…)

もちろん、マレーシア式にも問題はあるわけで、野本さんもマレーシア万歳ってわけじゃないです。


日本式が合っている子ももちろんいるし、大事なのは選べることだとおっしゃっています。正解がたくさんある世界っていいですよね。日本も少しずつそうなればいいなぁ。





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