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本日の読書録

寒くなり、バスタイムの読書がはかどります。
湯船に浸かりながら、ゆったり読み進めると身体も心もあたたまる。
本日はバスタオルのおともにも読みやすい2冊です。

あなたとなら食べてもいい

7人の作家による短編集。
毎週お馴染み、食にまつわる1冊と言いたいところですが、実際に読み進めると食はあくまでも添え物。
ちょっぴりダークな味付けのお話が多い印象でした。

特に記憶に残っているのは「アドバンテージ フォー」。
40を過ぎた大学時代の同級生が集まるランチ会、環境の異なる女性四人による密やかなものから明らかなものまでマウントの取り合い。
モモウメに出てくるような子気味良い感じではなく、面倒なマウント合戦。
結末はスッキリですが、闇の深さを感じる一話でした。

本屋大賞作家・町田そのこ書き下ろし含む7つの「食」を巡るアンソロジー。

穏やかな食卓を囲む二人に潜む秘密。
盗まれたエクレアが導く驚きの結末。
最後の砦のような居酒屋に集う人々の孤独。
減量に奮闘する女性が巡り会った恋。
美食の上で繰り広げられる女同士の舌戦。
幼なじみと再会して作る菓子の味。
駄菓子を食べ合う瑞々しい初恋とそれを眺める大人達の切ない祈り……。
7人の作家がこしらえた、
色とりどりの食べものがたりに舌鼓を打つ絶品アンソロジー。

Amazon紹介より

ほどなく、お別れです

葬儀屋で働く話といえば宮木あや子さんの『セレモニー黒真珠』を超える作品にはまだ出会えていません。
しかし、この作品も甲乙つけ難いくらいよい内容でした。

シンプルな表紙とは異なり、ややライトノベル寄りのストーリーに思いますが、読みやすい文章でスルスルと進みます。
三巻まで出ているようなので続編も楽しみなシリーズです。

全国の書店員さんが熱烈支持!
『神様のカルテ』以来の最強デビュー作!

この葬儀場では、奇蹟が起きる。

夫の五年にわたる闘病生活を支え、死別から二年の歳月をかけて書き上げた「3+1回泣ける」お葬式小説。

大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。

「決して希望のない仕事ではないのです。大切なご家族を失くし、大変な状況に置かれたご遺族が、初めに接するのが我々です。一緒になってそのお気持ちを受け止め、区切りとなる儀式を行って、一歩先へと進むお手伝いをする、やりがいのある仕事でもあるのです」--本文より

Amazon紹介より


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