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「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」入山章栄(@日経BP社)を読んでみました。

「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」入山章栄(@日経BP社)を読んでみました。

初版の出版は2015年11月。入山先生は2013年に早稲田ビジネススクールの准教授になられました。私が最初に入山先生を拝見したのは多分テレビ東京の経済ニュース番組「WBS」だったかと思います!そこでさわやかに滑舌良くお話になられるのを聴いてとてもわかりやすい言葉を使われていることに感心したことを覚えていました。2年ほど前でしょうか?その入山先生が「世界標準の経営理論」(2019年発行)というものすごく分厚い本を出され、興味があったので図書館で借りてみました!

確か、貸出期限の2週間ギリギリまでかかって読んだのではないか?と思います。この時に感じたのも書かれている日本語がこなれていてとても読みやすいということ。入山先生は経営学者の中の村上春樹ではないか?とすら思うような…は言い過ぎですが、それくらいの気持ちですらすらとしかし書かれていることは自分にとっては未知のものだったのでウンウンとうなりながら考えながらとにかく最後まで読了しただけに終わってしまったのかも知れません。次回チャンスを作って購入させていただき精読に挑戦したいと思います。ちなみに余談ですが生物学者の福岡伸一先生の「生物と無生物のあいだ」を読んだ時はほんま、生物学会の村上春樹やないか?と思ったのはホンマの話です!

今回読んだこの本「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」は何かを調べている時にたまたま発見したものです!
発行は2015年。入山先生が日本に帰国されてから早稲田のビジネススクールに入られたのが2013年ですから、本書はその2年後に書かれ出版されたものです。ビジネススクールで教えておられる入山先生が敢えて「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」について書かれるのは何か意味があるんやな!と思ったのでした!最先端の研究とはどういうことか?そもそも研究するとはどういうことなのか?が今の私はちゃんと理解出来ていません。そんな状況ですが、個人的には経営学というもののある種の高みを知りたい。そしてそれらを知った状態で学びをしたい、というような気持から拝読させていただきました。

中でも印象に残ったのが企業の「ビジネスモデル」ということに注目されていること。これを突き詰めていくことが「経営学」の研究としての一分野になるべきだというお考えが伝わって来ました。続いて、経営学とデザイン分野の融合によって新たな見え方が生まれるのでは?という考え方。「経営のデザイン」を求めるための知の探究を始めなければならない!という考え方。そして、ビジネススクールには

1、論文執筆、
2、教育、
3、書籍の出版などで学会以外にも広く知見を伝える事。

の三つの要素があり、それらのバランスをどうするかでビジネススクールの特徴が出てくるということが書かれてあって、ビジネススクールも多種多様なんやな!ということを知りました!そうした情報を知らずに受験していた私は、これから入りたいという方に向けて気づいた事はお伝えできればと思いました!

そして、海外留学のビジネススクールのつながりの中で、口コミを中心としたインフォーマルな情報・知識のネットワークがとても大切だということが書かれてありました!特に中国の留学生のコミュニティのすごさのことが書かれてありました。腹をくくって覚悟して学ぶという気概が足らないのかも知れません。それはこの国の国民性なのでしょうか?人によって違うのでしょうか?そんなことを本書は教えてくれました。


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