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ジャンゴ 繋がれざる者

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2012年のアメリカ映画。舞台は南北戦争直前のアメリカ南部。元奴隷のジャンゴが、賞金稼ぎのドイツ人歯科医の助けを借りて、生き別れた最愛の妻を取り戻す復讐劇を描いた痛快バイオレンス・アクション作品です。

監督は「タラちゃん」こと、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』、『レザボア・ドッグス』、『キル・ビル』のクエンティン・タランティーノ。タラちゃんの “マカロニ・ウエスタン愛” が炸裂しています。

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主な登場人物
○ ジャンゴ(ジェイミー・フォックス
元奴隷の黒人男性。キング・シュルツに助けられ自由の身に。奴隷として売られて行った妻ブルームヒルダ(ヒルディ)を探す。銃の才能がある。
○ キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ
賞金稼ぎのドイツ人歯科医。奴隷だったジャンゴを助け、相棒にして旅を共にする。飄々としているが賞金稼ぎのためには手段を選ばない。
○ ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン
ジャンゴの最愛の妻。カルビン・キャンディの下で奴隷となっている。
○ カルビン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ
奴隷を非道に扱うことで知られる農園領主。
○ スティーブン(サミュエル・L・ジャクソン
キャンディに忠実な老執事。

公民権運動を知るシリーズ、その3

息子の大学時代の課題で「アメリカ公民権運動について知る」というお勉強に便乗して観た映画シリーズ。その3本目が本作でした。

ちなみに1本目と2本目は、このようなラインナップ。

○ 1本目『ミシシッピー・バーニング』

○ 2本目『夜の大捜査線』

扱っているテーマが人種差別や奴隷制度なだけに、結構ヘヴィーな作品が続いてそろそろ辟易しかけていた、この頃のわたし。笑

○ 後日談
4作目に『ドゥ・ザ・ライト・シング』(スパイク・リー監督)を息子が借りてきた頃には、さすがに「もう……ちょっと、しばらくはいいかな」という気分になっていて、全編観るのは “パス” しました。後半のクライマックス部分を少し観た程度……。苦笑

タラちゃん作品の特徴に助けられる

そんな流れの中で観た本作。タランティーノ作品の特徴である痛快さエンターテインメント性の高さに助けられましたね~!

こちらの予告編で雰囲気がおわかりいただけるかな♩ と。

ただ、タランティーノ作品のもうひとつの特徴でもあるバイオレンス表現。これがわたし、ちょっと苦手で……。タラちゃんて、血しぶきの表現とか、やたらこだわりますよね~。(撮影技術としては、確かに凄い!と思う)

うんうん。わかるよ。
好きなのね。笑

わたしの好みとは違うけれど、タラちゃんのそういうところ、わりと好きです!笑 

オタク道まっしぐらで、自分が好き♡」と感じるモノに邁進するところ、嫌いじゃないです♩

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作中、「レクィント・ディッキー鉱業社」の従業員として、ひょっこりカメオ出演もしています。

調べてみたら、ヒッチコックのカメオくらいお馴染みのようですね。

豪華なキャスト陣!

上記の「主な登場人物」の通り、本作はキャスト陣の顔ぶれがとても豪華。

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主人公ジャンゴ役に『Ray/レイ』(2004年)でアカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックス

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ジャンゴを相棒にする賞金稼ぎのドイツ人歯科医、Dr. キング・シュルツ役に『007 スペクター』のクリストフ・ヴァルツ

本作および、同じくタランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』でアカデミー助演男優賞を2回受賞。

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ジャンゴの敵役である農園主キャンディに仕える老執事、スティーブン役にはサミュエル・L・ジャクソン

この面構え! イイ!笑

『パルプ・フィクション』、『交渉人』など、多数の作品に出演する大ベテランですね。『スター・ウォーズ』EP1~3では、ジェダイ・マスター「メイス・ウィンドゥ」を演じていました。

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そして、黒人奴隷をモノのように扱う冷酷な農園主カルビン・キャンディ役に、我らが「レオ様」ことレオナルド・ディカプリオ

ディカプリオ、好きです

レオナルド・ディカプリオのこと。

『タイタニック』で世界中の女性からキャーキャー言われていた頃には、彼の良さがいまひとつ理解できていなかったわたし。汗

異性の好みって、ほんとに人それぞれだし、年月と共に変化したりもするので面白いですよね。

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今のわたしなら、キャーキャー言います!笑
若い頃のディカプリオ。美しい……♡

きっかけは『ブラッド・ダイヤモンド』、『シャッター アイランド』、『インセプション』などの作品。

どれも面白いです! おすすめ。
以来、とても好きな俳優さんになりました♩

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眉間に深く刻まれたシワ。渋い役柄もこなせる大人へと成長。

以前のわたしは、ハリウッドのイケメン俳優の中では断然ブラッド・ピット推しで、ブラピをこよなく愛しておりました。出演作も『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008年)くらいまでは熱心にチェックしていたのですが、それ以降の彼の出演作にはなぜか興味がわかず、いつしか疎遠になってしまいました。“昔、大好きだった彼” みたいな感じ。笑
でも、ディカプリオと共演した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドぜひ観たい!!

※追記: 観ました!(2021年2月)

サウンドトラックも良いです♩

本作の音楽は、映画のために作られたオリジナル曲のほか、タランティーノ監督が大好きな1960~1970年代のマカロニ・ウエスタンの曲が多く使用されています。

こちらは『真昼の死闘』(1970年)からの曲。カッコいいです。

作曲は、わたしも大好きなエンニオ・モリコーネ。今年(2020年)7月に91歳で亡くなられた、映画音楽界のイタリアの巨匠です。

『ニュー・シネマ・パラダイス』より『愛のテーマ』(Tema d'amore)

この曲を聴いただけで、あの感動のラストシーンを思い出してうるうるしてしまう……。(映画技師アルフレードが遺したフィルムを中年になったトトが一人で観るんだよね。良いよね。ううう……。涙)

・・・

という訳で、アメリカの奴隷制度に始まり、タラちゃんのこと、レオ様のこと、エンニオ・モリコーネのこと―― いろんな面から本作についてご紹介しました。

観る人を選ぶ作品ではありますが、流血表現ノープロブレムな方でしたら、スカッと痛快な気分になれると思います。


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