人は、人生の思い出をすべてもっていくわけにはいかないから


人は、人生の思い出をいつまでもすべて引きずって生きていくわけにはいかないからね。


これはあるゲームで登場人物が主人公に向かって言ったセリフ。
主人公にプレゼントを渡すとき、
「キミが私のころをそろそろ忘れてもいいかなって思ったときに、それは静かに消えて無くなるんだよ」そう、伝えて。


これを聞いた時になんだか胸にすとんと落ちるものがあったんだ。


今まで生きてきた中で思い出ってたくさんある。
今心に残っている思い出と小学生の頃の自分の中に残っている思い出ってきっとちがう。


そのときはそれが一番楽しかったことかもしれないけど、今の自分にとって心に残っていることかと言われればそうじゃない。
その時の一番の思い出は実はもう忘れてしまっているかもしれない。


それってなんだか悲しいなって思ってたんだ。
例えば幼なじみが小さい頃の話をしてくれたとき全然覚えてなくて、ちょっと置いていかれてしまっているような。なんだか薄情かも、なんて思ってしまって。


でも、このセリフを聞いてちがうんじゃないかって思った。


人が覚えていられることは限られてる。
だけど、忘れてしまってもいい。


だって、その分新しく心に残る思い出がたくさん増えてるってことだから。


「私のことを忘れてもいいかなって思った時」っていうのは、きっと主人公がこの人以上の人やものに出会った時。そのとききっと新しい思い出に塗り変わる。


そして、忘れてしまったことでもふとした拍子に「あのときはこんなことが楽しかったな」って思い出す瞬間がどこかで必ずあるから。
それが自分にとって必要なものであれば、必ず。


このセリフが頭に残ったのは、最近自分が似たような体験をしたからかもしれないな。


今の自分の琴線に触れた言葉、ちゃんと残しておこう。


今日も一日おつかれさまでした。


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