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私が選ぶ「酒粕と相性の良い食材BEST5」

お花見を自粛するには残酷すぎるほど、朗らかだった先週末。
こんな時こそ料理や発酵の研究に没頭しようと、週末は自宅に引きこもって麹を醸したり、発酵や文化人類学の本を読み漁っていました。

麹を醸したのは大正解。

ワクワクするし、心が穏やかになります。
こちらに関しては、また別の機会に書こうかな。

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こんなふうに週末に思う存分インプットできて満足したので、今日からはアウトプットをガンガンしていきますよ〜!!

今回のテーマは「酒粕」

このご時世、免疫力アップが期待できる発酵食がますます注目を集めており、その一つに「酒粕」が挙げられます。

そう言えば酒粕についてがっつりnoteで書いていなかったな〜と思い、この機会に改めてきちんとご紹介させていただきます。

※ちなみに、前提として…
"発酵食で免疫力を上げればウイルスを撃退できます!"なんて軽々しく言うつもりはありません。もはや、これまで人類が晒されたことのない新型のウイルスには基本的に誰も抗体を持っておらず、免疫力だけで片付けられる問題ではないためです。しかし、普段からできるだけ免疫力を高く保つ生活を送るということは、いつだって大事だと思います。それは例えば、たっぷりの睡眠、規則正しい生活リズム、ストレスを溜めない生活、そして健康維持の基本となるのはやはり食事です。

ポイントは「酒粕をペースト状にすること」

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私は大七酒造さんのとろける酒粕を愛用しているのですが、先ほどのTwitterのリンクにもあったように、普通の酒粕でもペースト状にするととても使いやすなりますので、「酒粕を毎日の食事に取り入れたい!」と思っている方は、まずは酒粕ペーストを作っていただくのがオススメです。
下記のnoteでは、酒粕の効能についても簡単に説明しています。

酒粕と相性の良い食材を、何か1つでも。

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私が主宰している日本酒マリアージュ料理教室では料理に酒粕を使うことも多いのですが、何かしら必ず"酒粕と相性の良い食材(調味料)"を使うようにしています。

酒粕は単体だと少々クセがあるため、ポイとそのまま料理に使うとクセが強い料理になってしまう場合があるためです(使い方次第で酒粕は料理をグンと美味しくしてくれるのですが)。
そのため、何かしら「酒粕のクセを抑え、料理との接着剤のような役割してくれる食材」を使うことが重要です。

そこで今回は、レシピを羅列するよりも、「じゃあ、酒粕ってどんな食材と合わせると食べやすくなるの?」という疑問にお答えした方が料理に取り入れやすいのではないかと思い、私が独断と偏見で選んだ「酒粕と相性の良い食材BEST5」をご紹介いたします!!
なお、これらのレシピは近日中にnoteでご紹介いたしますね。

<第5位> ヨーグルト

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まず最初に説明しますと、酒粕は総じて「白いもの」そして「発酵食品」と相性が良いと、私は考えています。
ペアリングもそうですが、色が似ているもの同士って、味が喧嘩しにくいのです。そして、やはり発酵食品同士って相性が良い。ヨーグルトは、まさにその2つの条件を兼ね備えていますね。

酒粕はコクのある味わいが特徴なのですが、その"もったり感"が時に食べづらさの要因になります。そんな時、まろやかで酸味のあるヨーグルトは、酒粕に爽やかさを与えてくれ、かつ酒粕臭さをマスキングしてくれるのです。

使い方としては、例えばヨーグルトにそのまま酒粕ペーストを入れて、蜂蜜や砂糖で甘みをつけて食べるだけでも美味しい(酒粕っぽさをあまり感じません)ですし、シーザーサラダ風のドレッシングを作ることもできますね。
こちらはまたレシピで改めてご紹介しましょう。

<第4位> 豆乳

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はい、こちらも白いですね。
料理に豆乳を使うときに酒粕を加えると、コクが生まれます。そして、それと同時に豆乳臭さと酒粕臭さを両者が打ち消し合ってくれます。

具体的に言うと、豆乳でホワイトソースを作るときに酒粕を加えると、すごく濃厚に仕上がります。あとは、酒粕豆乳鍋であったり、スープであったり。
もちろん、牛乳でホワイトソースを作るときに入れても美味しいですし、生クリームとも相性が良いのですが、豆乳の方が伸びしろが大きいです。

なお、もう一点ポイントがあり、豆乳×酒粕を組み合わせる際に白みそも加えると、まるで生クリームやマスカルポーネのような濃厚さが生まれますよ!!

<第3位>クリームチーズ

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クリームチーズって、本当すごい。なんでも美味しくしてくれるんですよね。
とりわけ、えぐいほど発酵食品と相性が良いし、えぐいほどお酒に合う。

考えてもみてください。いぶりがっこクリームチーズに始まり、クリームチーズの味噌漬け酒盗クリームチーズ奈良漬クリームチーズ…。発酵食品と組み合わせると、なんでもお酒のおつまみに変身させてくれる、あざとい食材。

そして、例に漏れず酒粕もクリームチーズと合わせると最高のおつまみになりますよね。上記のいぶりがっこクリームチーズ達に酒粕をちょい足しするのも良し。アレンジ無限大です◎

<第2位> マヨネーズ

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はいはい、こちらもやはり白いですね。
マヨネーズと酒粕、かなり相性が良いと思います

…それにしても、マヨネーズは醤油とも味噌とも相性が良いし、そもそもお酢が入っているし。クリームチーズと同様、マヨネーズって発酵調味料と仲良しなんですよね。

使い方に関しては、もうマヨネーズを使う料理に酒粕をちょい足しすれば良いだけです。ポテサラにも、マカロニサラダにも、タルタルソースにも、とにかくなんでも。量は、お好みで調整してください。

※ただし、酵素の力が強い酒粕をポテサラに加えると、ジャガイモのデンプンが溶けてドロドロになる恐れがありますのでお気をつけください…!!

<第1位> みそ

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最後の最後に白くない食材というオチなのですが、あしからず。
みそを第1位にした理由は、大きく2つあります。

まずひとつめは、上に挙げた第2位〜5位の食材と酒粕を合わせるとき、ほぼ全ての場合において、みそを加えると更に美味しくなるためです。
特に万能なのは白みそ(甘口の西京みそ)で、酒粕を使う際に白みそを少量加えると、ぐっと深みが生まれ、酒粕の味がかなりマイルドになります。

そして、もう一つの理由は「みそ汁に酒粕を溶くだけで美味しいから」です。

豆乳酒粕グラタンも、クリームチーズのみそ漬けも、毎日食べるものではありません。しかし、みそ汁は毎日でも食べますよね(人によると思いますが)。
毎日のおみそ汁に酒粕をちょっぴり加えるのが、実は一番酒粕をコツコツ、飽きずに食べ続ける方法だと思っています。
ですので、酒粕と相性の良い食材の本命は、ダントツでみそなのです。

そしてそして、それとはまた別に、酒粕+みそを漬け床にして、肉や魚や野菜を漬け込むと美味しい。これもやっぱり定番が一番だと思います。

一風変わった料理や斬新な組み合わせの料理も面白いですが、果たして「それを毎日食べるか?」と考えてみると、そうではなかったりする。
飽きずに毎日コツコツ食べられるのは、いつもの定番の料理へのちょい足しなのではないかと思います。

それでは次回は実際のレシピをご紹介させていただきますので、お楽しみに!!

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