キャンドルの灯り
手の平の上にキャンドルがあるのを想像してみてほしい
風が吹いたら灯りは揺れる
その風があまりにも強いと火は消えそうになる
すると風をさえぎるものを持ったひとが現れる
急に雨が降ってくることもある
とまらぬ涙でその火が消えそうになるときもある
そんなとき 覆いを持ったものが現れる
キャンドルが濡れないように
弱々しい光が消えてしまわないように
ときには強い光を放ちすぎて
持っていることに恐怖を覚えることがある
そんなとき 一緒に持ってくれるものが現れる
そのキャンドルはどんな暗闇をも照らしてくれる
光の見えないところでも優しい光をくれる
凍えそうなときは柔らかな光で温めてくれる
その火が消えないように
灯し続けることができるように
必死にキャンドルを握りしめたり
もう重くて手放してしまおうとするとき
どんなときもその光を守ろうとしてくれるものがいる
その光は命だ
命の光が消えないように
ひとりでは生きていけないように
私たちは多くの人たちに支えられて生きている
命のキャンドルの火が消える その日まで
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