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奇妙な連休

今日も書こう。

ぼくは仕事しているのだけれど、仕事で会う人たちは休みで、10連休で、という人が多くて、そうか、連休はまだ続いているんだ、まだ半分を過ぎたところ? と考えると、やっぱり10連休というのは長い。

話を聞きながら、何となく、10連休で喜んでいるというより、戸惑っている方がやや大きいかな、というのがぼくの見方だ。

まともに戸惑うことができる人はまだいい。

今日、会っていた知的障害のある人は(ことばでなく──ことばではコミュニケーションがとれないので──様子から推測するに)「なんだ、また休みの日か、外出か、いいけど、なんでまた休みなんだ?」という心境らしい。わからないことだけれど。たぶんね。なんとなくそう感じる。

そうなると、何だかいつもと違うんである。行動が。

その"違う"感覚は時折、暴力というかたちになって吹き出す(あ、いや、ぼくは大丈夫ですけれどね、長い付き合いの人で、お互いに慣れてますから、何事もなく防ぐのですよ)。

つまり、困惑している(かもしれない)。

ここでは繰り返し書くことになるけれど、街はいつも通り動いている。全く"休んで"はいない。しかし10連休なのである。これは一体何なのか、と思う。

だいたい今日のぼくは福祉行政がやるべき仕事の一部を担っているのではないのか。違うのか。──まぁ違うのだろう。では行政の役割とは何か。仕事とは何か。さらに踏み込んで言えば、ここで10日丸々休んでよい人たちの仕事は本当に必要か。

本当に10連休なら、電車もバスも止め、社会の動き自体を止めてしまえばよいのに、と思う。

でもたぶん、そうなると、おそらく、みんな必死で働き始めるだろう。

この奇妙な状況の中を歩きながら、複雑な気持ちでいろんな妄想をしている。

(ついでに言うと、外出という仕事をしている私から見て、東京都心は普段の週末に比べてすごく人が多いという感じはしない。むしろ、少ないかな? という感想です。場所によりますけどね)

(つづく)

「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、5月2日。今日は、集中している子供の絵の話。

※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝に更新しています。

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