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塔の上のラプンツェルの悪役を美化しすぎ問題。(毒親育ち視点)

こんにちは。

春野太陽です。


みなさんはディズニー映画好きですか?

私は『塔の上のラプンツェル』という作品が好きです。

しかしラプンツェル関連の動画のコメ欄で見かける感想には

なんだか胸焼けがしてしまいます。

あまりにも悪役が美化された感想が多いのです。



ディズニー映画に出てくる悪役は通称ヴィランズと呼ばれます。

『塔の上のラプンツェル』という作品において、ヴィランズはゴーテルという女です。


このゴーテルという女はとある理由でラプンツェルと2人暮らしをしています。

ラプンツェルの実親はゴーテルではありません。

ゴーテルは、ラプンツェルの光り輝く髪の毛が持つ若返りの力を利用するために実親の目を盗んで連れ去ったというわけです。

そして、バレないように人気(ひとけ)のない奥地に、ラプンツェルが逃げられないように高い塔に閉じ込めて暮らしていました。

ラプンツェルが食べたいものや欲しいものがあれば、ゴーテルが数日から1週間かけて街にでかけ買い出しに行ってきます。

その際、「外は危険ばかりだから家から出ちゃダメよ。あなたはまだ赤ちゃんで何にもできないんだから。」と必ず一言添えるのです。

それが大まかなゴーテルとラプンツェルの関係性や暮らしの説明になります。


さて、動画サイトでラプンツェル関連のものをみていると、

ちらほらと、否、ほとんどの方のコメントが

「ゴーテルって悪役だけど、わざわざ実の子供でもない子の欲しいものを1週間もかけて買いに行ってあげたりしてるし本当は愛情ある人だよね」

「ゴーテル悪役だけど本当は優しいと思う。
あんな長い髪の毛と綺麗なドレス、毎日ちゃんと世話しないと保てないもん。」

「もともとは光る髪の毛のためだったかもしれないけど、いつのまにか母性芽生えたんじゃないかな。じゃなきゃラプンツェルが18歳になるまで立派に育てあげられない」

みたいな、ゴーテル賞賛コメントであふれています。



・・・なんでそう思うのっ!!!!


・・・ごめん、はっきり言う。


私からしたらそのコメント吐き気するわ。
ゴーテルを褒めてる奴ら
脳内お花畑ですか?


毒親育ちな私からしたら、

『塔の上のラプンツェル』という作品全体が

毒親と毒親育ちがどういうものかを驚くほどわかりやすく具現化してる作品だと思うのです。


ゴーテルを賞賛してる、美化してるみなさん。
勘違いしないでください。
ゴーテルは優しくないです。
ゴーテルは愛情はないです。
ラプンツェルのために行動してるんじゃないんです。
自分の利益のために行動しているんです。
猛毒親です。毒の塊です。犯罪者です。



「あなたのためにわざわざ遠くまで買いに行ってきたのよ〜。」

という言葉や行動には、

「そんな私に感謝しろ。ちゃんと私の言うことを聞け。どんな理由でも塔から出るな。」

という裏のメッセージがあります。



ラプンツェルが塔を抜け出した時も

ゴーテルはラプンツェルを取り返そうと

わざとラプンツェルを危ない目に遭わせ

ラプンツェルが痛い目にあって落ち込んでいる隙を狙って近づいてきてこう言ってきます。


「ほら言ったでしょ。外の世界は危険だって。
もう諦めて家に戻りましょう。塔の中なら安心だから。もう私の言うことを破っちゃダメよ」と。

外の世界を見たい。自分も1人で生きていけるはず。

そんな勇気を持って塔を飛び出したラプンツェルを

巧みな仕掛けや言葉で邪魔するんです。

だって魔法の髪を失いたくないから。




これはまるで、

「どうせお前なんかにできないからやめとけ。」

「ほーら。だから言ったろ。失敗したじゃないか。俺の言うこと聞いときゃ良かったんだよ。」

と子供の挑戦を応援せず初めから否定し

子供が失敗したら励ますのではなく追い込み

親の言うことが全部正しいんだぞと

洗脳していく

毒親の手口、そのものです。


普段は好きなものを作ってくれたり欲しいものを買ってくれたりする。

その行動も、子供のご機嫌をとって

自分を子供思いの優しい人だと思い込ませ

親に権力があることを理解させ

親が絶対的であることを示し

親の意思を背く行動をとることに罪悪感を

感じるように育てていくための

毒親的戦略なんです。



だから、毒親育ちは物事を自分基準ではなく他人基準で考えてしまうように育ってしまう。



子供がなんにも文句を言わず親の言いなり通りに動く子だったら親にとって都合が良いですもんね〜

毒親は「あなたのためを思ってわざわざこうしてるのよ!」と子供想いをアピールし、無意識に自分の利益のためにコントロールしてるんですよ。




毒親は世間体を気にします。
毒親は外面がいいです。
ぱっと見優しくて子供思いに見えます。

その外面にみんなまんまと騙されすぎ。

好きなものを作ってくれたり欲しいものを買ってくれたりすれば愛情があるだろうっていう浅はかな考えの人多すぎ。

さらった子供を置き去りにしたまま出かけるって、テレビのニュースで見る「監禁事件」と同じだって気づきません?!


18歳まで育てあげれば母性溢れてるって単純思考すぎて恐ろしすぎ。

18歳はおろか、
20代30代40代50代60代になっても
毒親に支配されて苦しんでる人がいるのに。。

むしろ毒親は子供がいくつになろうが自分の利益のために一生手放そうとしませんよ。



【勝手によその子を誘拐して監禁生活して、その子が死んじゃったり言うこと聞かなくなったら困るから不便のない生活を与えてる】


これがゴーテルのやっている真実です。

どこに母性や愛情や優しさがあるんでしょうか。


これだけわかりやすいものが散りばめられているのにも関わらず美化した感想を持つ方は

きっと毒親という概念に触れることすらなく
幸せに育った人たちなんだろうな。

でもその無知は私みたいな人を傷付けるぞ。

毒親がどんなものか理解してないと

自分も知らぬ間に毒親になる可能性あるぞ。

本質を見抜くことが大事だぞ。



プリンセス映画で夢見るのは良いけど

美化させすぎて間違った理解をするのはいかがなものか。


プリンセス映画って基本毒親出演映画ですからね。みなさん。


これからはお間違えのないように。

よろしくどうぞ。







2023.05.20(sad)
春野太陽

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