カッテ2エッセイ  2023 4/27


今日もお休み。甥っ子を保育園へ連れて行くため母と待ち合わせ。


兄の奥さんが実家に帰っているので。


朝の5時50分。3回目ともなると始発に乗る人の顔ぶれも少し覚えてきて、心の中で「おはようございます」って挨拶までするようになる。



それで兄の家へ着いて、軽い朝ごはんを食べて眠いので寝ていると母の携帯に父親から電話。



いつも朝にロードバイクで街中を走るのが父の習慣。毎日。雨以外の時は飽きることなく。


この性格は私は全く受け継がなかった。残念。


携帯に母が出ると途中で嘔吐してしまい目眩がひどくて動けないと。だからここまで来てほしい。「ここってどこ?」と母。


場所がわからないし、今日は甥っ子を保育園へ連れて行かないといけない。タクシーで自分のいるところまで来てほしいと父。


辛かったらそこで救急車を呼んだ方がいいことを伝えるがそれもできそうにないらしい。


なので私が向かう。タクシーで。何とか父を見つける。嘔吐していて眩暈がひどいらしい。


水分買って、座るように促したけど眩暈が全く改善せず、タクシーを呼んでもそこまで歩けないとのことで呼びました。救急車。


隊員の方が優しく、「あのロードバイクはここに置いておくと盗まれるかもしれないから救急車に積んでいいですよ」って。「もう少し早く救急車を呼んでも良かったですね」って。


すんません。たぶん、他人だったらもう少し早く呼んでいたと思う。でも身内で父だし、良くなるかもしれない。これくらいで救急車って思ってしまって様子をみてしまった。


嘔吐して眩暈が続いている時点で救急車を呼ぶべきだった。もしかしたら少し休んだら気分が良くなってタクシーで帰れるかもしれないって思ってしまった。


たまたま隊員の人が父が以前勤めていた場所の近くに住んでいて、その話をしてくれたりと優しくてマジで救われました。


入院手続きをする時も看護師さんや受付の人も優しくて。結局、数日点滴をして様子をみてご飯を食べられるようになったら退院となるみたい。


良かった。


母が来るまで時間が掛かったので私は村上春樹さんの新刊を読んで心を鎮めました。



こんなことになるとは。まぁ取り敢えず、今日が休みで実家に帰ってきていて良かった。




そして春樹さんの文章が染み渡る。こういう時に本を読むって頭おかしいかもしれないけど、私にできることないし、まぁ大事には至らない可能性が高いし、入院も決まったしってことで小説の世界に思いを馳せる。


そして思う。私も入院をとる時に家族に色んなことを説明するけど、やっぱり入院するってことは不安が大きい。その不安を少しでも取り除けるように対応したいし、言葉も選ばないとなって。



母が病院を間違えて30分連絡来なくて、少しイライラしてそんな自分に嫌気がさして、小説を読むという負のスパイラルがあったけど何とか乗り切る。



客観的に自分がしている仕事を見つめることも大事ですね。


あとは日本ってすごい。何かあってすぐに救急車が誰でも呼べて、処置をしてくれて、病院を探してくれて入院できるシステム。


ありがたい。国民皆保険って本当にいい制度だと思う。みんな平等に医療を受けられる国がどれ程あるだろうか。とか思う。病院の待合室で。


私も頑張ろう。看護師の一人として。自分ができることを。


本当はタクシーにロードバイクを乗せて帰ろうと思ったら、タクシーのトランクには入らないらしい。オーマイガー。


なので押して帰りました。30分以上かけて。徒歩で。こんな時に限って帰りにスタバへ寄ろうとして、少しオシャレをして革靴を履いてきた自分が憎らしい。


歩きにくいんだ、革靴。足も少し痛くなるんだ。なので気分を紛らわすために昨日のJ-WAVEの「JUMP OVER」を聞く。ラジオも人の心を救う。ありがとう。


実家へ帰り、ご飯を食べ、泥のように眠る。夕方に自分の家に帰ってきました。あったかい湯に浸かるって大事。



色んなことがあった一日。長かったなぁ。


今日の一句
一言で 心軽く 包まれる そんな毛布に 私もなるぜ

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