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寄り道と夏の夕暮れ

 今日は、会社の都合で定時より2時間早く帰ることになった。
 外は、太陽の照り返しでアスファルトから熱気が上昇して息苦しくらいに暑かった。
 車に乗ると更に昼間の暑さをギュっと詰め込んだように車内は気温が上がっていた。慌ててエンジンをかけてエアコンの温度を下げた。
 外の気温は、37℃らしい。
 車を発車させ道路に出ると、歩道の木々の葉が、絵の具で塗ったかのように鮮やかで、青い空に浮ぼられて見えた。
 平日の夏の昼間こんな感じなんだ。

 水曜日なのでコメダ珈琲に寄った。満席でしばらく待っている人も何人かいた。この時間が混んでいることを初めて知った。私も待つことにした。
 ここで週刊誌を読むのが好きでこの日も新刊が置いてあった。
 しばらくして案内されて週刊誌を持って席に着くと、ホイップクリームとコーヒーゼリーが入っているアイスコーヒーを注文した。
 いつもより2時間早く帰ってきたのだからここで時間を過ごすだけでなくスタバにも寄ってもいいかもと思った。
 気がつくと、コメダ珈琲で1時間半もいた。
 店は、空席が多くなって少し落ち着き始めたようだ。店を出るとまだ明るい。あの時間がなんで混んでいたのだろう。パートの仕事帰りご飯を作る前にちょっと寄り道のご婦人方や大学の帰り駅に行く前の学生方が多かった。この異常な暑さで冷たいものを飲んで涼んで帰る人が多いのだろう。

 自宅のもどって最小限の明かりで夕食を作って、ペットボトルを外の袋に入れるのに外へ出るとまだ漆黒の夜になっていない青紫の空に半月が輝いていた。
 そんな美しい空が見れて少し得した気分になった。

 super beaverの『儚くない』の
「今からどう生きるって 問い続けたいよ」の歌詞が心に刺さる。
 今の自分がそうだから。

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