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家族と仕事とフジロックと、音楽を続けるということ

頭の中がややこしい。これから先、僕が音楽でやっていきたいこと。これを書く意味は、自分の頭の中にこんがらがっているけど確かにあるものの紐を解いて、並べていくこと。それから、これを読んでくれた人に、少しでもそれが伝わればいいなと思います。それは、一重に音楽活動をしているといっても、そのやり方や目的が一人一人によってすごく多様化してきているように思ったので、僕自身の立場や輪郭を今より少しでもはっきり示せたらいいなと思ったからです。自分にも、周りの人たちにも。あと、自分に嘘をついても、もう1人の自分からの返り討ちにあうだけで、意味がないことも経験的に学んだので、自分に刻印する意味も込めています。

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1.フジロックと音楽を続けること
唐突かもしれませんが、僕には音楽をやっている中で意識にあるものが確かにあります。

それについて、いま僕の頭の中で一番遠くにあって、思い描いている実現したいことは、「フジロックフェスティバル」に出演することです。音楽で何かに出演するということに際して、例えばミュージックステーションに出ることも、日本武道館でライブをすることも、そんなに気持ちの中に昇って来ない。また、昔はそれだけが答えだと思っていたけど、音楽だけで生計を立てて生活をしていきたいとも今は思っていない。全員甲子園目指さなくてもいいと思う。タモリさんとはちょっと喋ってみたいけど、どれだけ気持ちを盛っても、なにかの事故のついでくらいの気持ちだし、音楽以外の一般的な仕事も並行的にやっていくことが今の僕のすべてを一番気持ちよく回してくれると思っています。

自分にじゃあ具体的に何がしたいのかと問うと、やっぱりそのフェスティバルに出ることが1つの大きな僕の夢だと思う。それは、僕が自然と節度ある自由とあらゆる今の音楽が調和するフジロックを体験して、心から心地よいと思ったからです。

それと、もう一つ、僕が音楽についてしたいことは、「音楽を続ける」ということです。それはなぜかというと、自分は音楽をしていないと、他のことが充実していても、心身共に滅入ってしまうのだと気付いたからです。逆に、それをしていると、本当に心が満ちて、例えば仕事や家庭のことで辛いことがあったとしても、船を沈めることなく前向きに生きていけると思える。

これは、2016年初めから2017年終わりにかけて、僕自身が音楽から遠のいた時期を経て気付いたことです。この仮説めいた気付きは、もしかしたら間違いかもしれないけれど、今の僕は心底そうに違いないと思っています。

自分に嘘をついても、返り討ちにあうだけで、意味がない。この2つは、僕の今の音楽をする目的であり目標です。すべての僕の音楽活動は、これらに結びつけたいと思って今やっているし、これからもやっていきます。

1'. 「音楽をする」ということ
「音楽をする」ということを、もう少し具体的に言うと、それは、歌を作ること、そしてその歌をよりたくさんの人に観たり聴いてもらうということです。

ここにはおそらく、作った歌がいい歌だと、聴いてくれた人に心から思ってもらいたいという承認欲求、それから、ある1人の人に、"きみのおかげで満たされたよ、救われたよ。"と感じてもらえたらいいという自己有用感みたいなものがあります。

それを実現させるために、自分の曲をCDにパッケージしたり、ネットに配信したり、ライブで演奏したりしています。その中でも特に、お客さんが目の前にいるのがライブで演奏することだから、たくさんの人に聴いてもらえる場所に行きたいし、ライブをすることが一番熱の入る行動になる。

ここまでこうやって整然と紐解いていくと、なんと自分勝手なやつなんだこいつは、と自分でも鬱陶しくなる。それにまずこの文章の書き方が、かしこまってて腹立つわーとも思う。だけど、自分のしたいことと、誰かの役に立ちたいということ、そして、いまの僕にできると自分が思えることの3つが、一番ぴたりと交わるのは、その「音楽をする」ということです。それ以外のことは、その3つの要素のうちのどれかが欠けていたり、足りなかったりする。

2.そのためにすべきこと
音楽について僕がこれからしたいことを実現させるためにすべきこと。それは何なのかと考えると、まず「フジロック出演」について言えば、一番大切なのは、それに見合う曲を書き、それに見合う技量と心持ちを自分のものにすることだと思う。ライブ動員数が数万人を超えていても、僕はEXILEの一員になっても仕方がない。(同じ音楽だけど、人間としてもやっていることとしても、ベクトルが時空歪むくらい違う。)僕は、1人でもいいから、ノエル・ギャラガーになりたいし、椎名林檎になりたいし、パーク・アンダーソンになりたいのです。

そしてまた、「音楽を続ける」ことについて言えば、僕がすべき一番大切なことは、お客さんがまた観たいと思えるライブをすることと、また聴きたいと思える曲をレコーディングすることだと思っています。また観に来てくれることや、繰り返し聴いてくれることは、僕が音楽を続けるモチベーションに一番直接影響するからです。

3.お金をもうけるということ
本当のことを言うと、僕は音楽を通じてもらうお金はそんなにいりません。あったら嬉しい。音楽活動の収入だけで生活して、印税収入も最高。どこかにお金を求めて嫌々勤めて毎日同じ道を行き来する生活がなくなることに、昔は憧れていたし、素敵なことだと今も思います。

けれど、やりがいを見付けられれば、勤めて働くということも人生をハリのある豊かなものにすると思う。僕がやっている(いた)仕事(いまは体調を崩し、一度職を離れました)を、僕はやっとここ数年、心からいい仕事だとも思えた。だから、また復職しようと思っています(可能性はいつも無限大なので100%同じ業種に戻るということはないかもしれませんが)。

それに、これはときどきこのブログにも書いているけれど、僕にはもう妻と3歳になる娘もいるので、自分だけのエゴ100%で金なんてどうでもいいわいとはいかないというのもある。

4.憧れと今と行動について
だけど、音楽からもらうお金はそんなにいらないけれど、CDをすべて無料にして、ライブ入場料もお客さん全員ゲストでドリンク代だけでステージを観て行ってくださいとはしたくない。それは、僕が、美味しくないけど取り敢えず安くて腹は満たせるタダのラーメン屋になりたいわけじゃなくて、そこそこでも高いお金を払ってでもまた食べたいと思ってもらえるラーメン屋になりたいからです。(急にラーメン出てきたけど。) そして、これまでに僕がそういう心が踊り出すような美味しい音楽に胸鷲掴みえぐりみたいなことされて、僕もそうなりたいと憧れ、身体の奥底からそうしたいという気持ちが悶え湧いているからです。

もう本当にめんどくさすぎるけど、この気持ちをめんどくさいと抑え殺そうとするのは辞めました。もっとめんどくさいから。その気持ちの波に乗ることにしました。

1年以内に、仕事は復職するつもりです。お金もいつまでも支えや貯蓄があるわけではないし、療養と言えど、この立場で仕事もろくにしないで周りに心配や迷惑をかけ続けるわけにもいかないからです。だから、それまでに、今、遅くても1年後に仕事に戻ったとしても、音楽をここに記している気持ちのまま続けられるように、あの美しいフェスへの出演を実現できるように、今は音楽としての自分を磨いて、たくさんの人に観たり聴いたりしてもらえる自分になるための思案や行動をするだけです。

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僕にとって、自分の人生はややこしい人生すぎて、これ本当に冒頭に書いたような自分の気持ちを紐解くことができたか、いや、それはほとんどできて割と気持ちが今やすっきりしているのだけれど、読んでくれた人に純度高く伝えられたかはわかりません。もし文章として伝わりにくいものになってしまっていれば、その場合はお手数ですが、興味があればですが、それをまた紐解いてくださったらありがたいです。

この輪郭と道筋の上で、僕はこれからも音楽をやっていきます。

長々と読んでくださった方、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

-追記-
そして大事なことを忘れていた。
僕はあなたに、僕を気に入られたいのだ。しかも、安売りするでもなく、媚びを売るでもなく、素の僕を。音楽で核心に変えて。

お粗末かもしれないですね。読んでくれて、改めて、ありがとうございました。また。









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