参議院選挙2019「れいわ新選組」の躍進への所感

難病患者の当選の意義


れいわ新選組の思想や政策に共感できるかどうかはともかくとして、難病患者の方が国会議員に立候補して当選したのは問題提起としてはいいことだと思います。当選した2人の難病患者のうち舩後靖彦氏がお持ちになっている病気は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という病気だそうです。


参考URL:「れいわ障害者2人当選、国会バリアフリー化が課題」閲覧日:2019/7/22
https://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/20190722-OYT1T50248/


ALSという病気は、全身の筋肉が徐々に衰えていく病気で今もなお正確な原因はわかっていないそうです。


参考URL:「筋萎縮性側索硬化症(ALS)(指定難病2)」閲覧日:2019/7/22
http://www.nanbyou.or.jp/entry/52


どんな病気を持っていても被選挙権は日本国民なら持っていますし、その点、手足の可動に障害を持つ人に対応できる国会に変わる機会が与えられたことは有意義なことだと思います。


懸念材料


ただし、全ての難病に対応できるように国会が変わってしまうのは果たして可能なのかという懸念があります。


無学ゆえ間違っていたらご指摘願いたいのですが、わかりやすい例としてアレルギーをとります。


小麦粉アレルギーの国会議員には小麦粉が入っていないご飯を提供すべく食堂のメニューに新しいものが加えられてしかるべきですし、それは小麦粉アレルギーの方の人権を守ることになりえます。


ただ、世の中にはめちゃくちゃレアなアレルギーもあります。水アレルギーというアレルギーを持つ人は水を飲めず、ずっとジュースしか飲んだことがないそうです。


少しの水でも摂取したらアレルギー反応が出てしまう人に、食堂がすべて対応できるかと言われれば難しいのではないでしょうか?あまりにも水は世の中にありふれており、それを除外すると他の人が不自由感を覚えてしまいます。


ALSは手足や身体の筋肉が動かなくなっていく病気であり、その病気を持つ人に優しくなることはバリアフリー化が進んで実にいいことだと思うのですが、上記に挙げたアレルギーのように、一方をとればもう一方(あまりに多数派)が苦しんでしまうような病気だったり、ある病気に対応できたがそれはまた別の病気の方にとっては逆効果であったり、そういうことも今後起こりえます。


ある程度、障害の程度や内容によって国会への登庁(?)を制限する線引きをしなきゃいけないのは当然かなと思います。


ただ、それはその線引きに弾かれた人に被選挙権がないということではなくて、国会では対応できない病気の患者には遠隔地(自宅など)からのテレビ会議のシステムを使った投票・質問などでカバーすべきだと思います。国会中継にはそのテレビ会議の画面も移すなどで国民にも患者さんの言論は開かれます。


一部だけ切り取って「難病患者は国会に行くなというのか!」みたいな早とちりはしないでくださいね(笑)バリアフリーは理想ではありますが、店の敷地が狭くてスロープを作れない飲食店もあるでしょう。だからといって車いすの人はその店の料理を食べるなということじゃなくて、そういう場合はデリバリーや持ち帰りなどで対応しよう!ということが言いたいのです。


そういうことについて、れいわ新選組や国会はどう考えているのか、ちょっと聞いてみたさはあります。


春瀬由衣


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